(独自の訳)
木々が夏の最初の月(四月)に草木の花が
気高く香り立ち咲かせるように、
仏陀は、平安と安心の境地へと導く妙なる教えを
人々のためにお説きになりました。
生きる者の為に成り、人生に最上の利益をもたらすでしょう。
この世の真の御宝は、目覚めた人が語る真理の言葉の中にこそ
あります。この真理の言葉で、幸せになって欲しい。
(原始仏典『スッタニパータ』第二章第一節ー二百三十三番)
他人の何気ない一言で、「はっ!」としたり、とても安心したり、
喜んだり、感謝したり、感動したり、私たちはするものです。
そのような刺激を受けるのも、その言葉が、ある意味での真理を
ついた言葉だからだと言えます。
そうしますと、その言葉を言った人も、閃きからの一瞬だけ
「目覚めた人」、「プチブッダ」になっていたと言えます。
たった一言で他人を安心させる人は、誰もが一瞬だけ
「目覚めたプチブッダ」なのです。
そしていつも他人を安心させる心、言葉、行為が自然とできる
人は、まさに「目覚めたブッダ」なのです。
人も自分も安心して幸せにする言葉には、
品の良い香りがあり、温かいなぬくもりがあります。
人を不安な思いにさせる言葉には、
悪臭(悪意、嫌味、自己中、傲慢)と、冷たさが漂います。
●できるだけ、他人を安心させる温かい言葉を話すこと。
●品の良い香りがする内容(智慧と善意)を話していること。
●明るく元気で相手を受け入れたり認める励ましの言葉を
話すこと。
以上の内容を意識して人と対峙することが好ましいです。
言葉には悪臭も、品の良い香り、温かい香りもあることは、
知っている人を思い浮かべますと、「確かに・・」と思い当たる
ことがあるかも知れません。逆に、
「ウッ・・何か臭うぜ!」
「何か心が痛くなるエグイ言葉、重い言葉よね!!」
と、相手に嫌な思いをさせないようにしたいものです。
皆様の日常の言葉の視点の参考になれば幸いです。
今日も゛より良い智慧゛を学ばせていただいて有難うございます。
(柔訳 釈尊の教え 第三巻 原始仏典『スッタニパータ』より抜粋転載)
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日本人の道徳心
「順境の落とし穴」
とにかく順境にあった人は
人の恩を忘れたり苦しかったときのことを
忘れていい気になりやすいものだが、
それは修養のできていないことを
身をもって示しているようなものである。
そうしたことは決して忘れてはならない、
忘れないように心がけることが大切である。
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今日の諺 「捧腹絶倒(ほうふくぜっとう)」
【意味】
おなかをかかえて大笑いすること。
ひっくり返るほどおかしいこと。
「捧腹」は腹をかかえて笑う。
「絶倒」は転がって笑うという意味。
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