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「情け心 慈悲心が最上」
人間であれ、動物であれ、生き物に対して、理由なき暴力を振るう人。
生き物に対して、情けの無い人。こういう行動こそが、最下層の人間が取る行動である。
(原始仏典 釈尊の言葉 スッタニパータ編 第1章7節-No.117)
この項で釈尊は、人間の真の身分を決めるのは、社会が決めたランク・階級では無くて、
その人が取る「行動」で決まると指摘しています。
そして、最下層の人間だと言える「行動」とは、
・ 生き物に対して、理由なき暴力を振るう人。・ 生き物に対して、情けの無い人。
こういう人間が、最もダメだと指摘しています。
逆に言えば、「情け心」「慈悲心」が有る人。天のランク付けでは、最高の階級に成ります。
貧乏でも、無職でも、病人でも、コノ世の評価は天にはまったく関係がありません。
この慈悲心が有ることこそが、仏教でも最高の意味を持ちます。
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暴力を振るう、これは大半の人が弱者に対して行うことはありません。
もし、理由なく暴力を弱者に振るえば、これは犯罪であり、問題外です。
でも、「生き物に対して、情け心の無い人」「無関心」・・・・今の社会では非常に多いかも知れません。
・ 弱者に対して「情け心」「慈悲心」が無い。
これは、天が付ける魂のランク付けでは、非常に厳しい評価をされます。
逆に言えば、「情け心」「慈悲心」が有る人。
天のランク付けでは、最高の階級に成ります。
貧乏でも、無職でも、病人でも、コノ世の評価は天にはまったく関係がありません。
この慈悲心が有ることこそが、仏教でも最高の意味を持ちます。
仏像も、慈悲心のカタマリを表現しています。
釈尊こそは、厳しい言葉も発しますが、そのすべての深奥に慈悲心が在ります。
・ 悟ることよりも、慈悲心を持つことが最重要である。
末法の中でも、末法世界だからこそ、「情け心」「慈悲心」が有ることが特別な意味を持ち、光を放ちます。
光る人は、より光りやすく成るのです。
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日本人の道徳心
「金持ち喧嘩せず」
「金持ち喧嘩せず」というのは、
少しからかわれたくらいでは
動じないプライドを持っているからだ。
自分が軽蔑されているはずがない
という自信があるから、
ちょっとのことで腹を立てたりしない。
お金持ちに限らず、
本当に自信のある人ほど謙虚で、
自信のない人ほどエゴが強いということは、
人間に普遍的なことのように思う。
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今日の諺 「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」
【意味】
物事が思い通り、順調に運ぶこと。
「順風」は追い風(進む方向にふく風)、
「満帆」は船の帆をいっぱいにはるという意味。
船が追い風を帆にしっかり受けて、
スムーズに進むことから。
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