「日々を感謝で埋め尽くす」
東西南北、どこに住んでも安らかな心境で過ごし、
どんなことも毛嫌いせずに、
その時々の、どんな所でも、自分の手に入るもので満足をすること。
自分に起こってくれる様々な因果の荒波を恐れない人は、
どんな交わり、集団の中に自分が居ましても、自分一人で歩く覚悟を持ちなさい。
まるで1本角(ツノ)が立つサイのように一人で歩みなさい。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章3節-No.42)
目の前に起こる困難こそは、生死を超えた転生(生まれ変わり)の視点では、
「自分が忘れている借金」を返すための大切な大切なチャンスだということが真相なのです。
借金が終われば、後は放っておいても全てが貯金です。日々を感謝で埋め尽くしましょう。
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死後に涅槃(ねはん:絶対的な安心の境地。浄土)に行くためには、
どんな生活をすれば良いか?
釈尊がこの項で説明しています。
(1) どんな地域・場所・家に住んでも、そこで安らかな心境で住みなさい。
つまり、住む場所の影響に左右されるようではダメだと仰っています。
隣人が嫌いだ、上階の騒音で眠れない、
などなどノイローゼになるほど苦しむ人が現代には多いです。
人間とは気になり出しますと、ドアの開け閉めの音だけでも自分への嫌がらせ、
攻撃だと思い気に病む人がいます。
考えて見ますと、
死後には今の自分が「知らない」世界で誰もが過ごすのですから、
コノ世「でも」どんな場所でも順応できることが、たとえ行き先が
浄土であっても快適な暮らしに必要な条件と成ります。
今の住まいで感じる嫌な刺激こそは、
自分の順応性を強化してくれる大切な訓練かも知れません。
(2) どんな地域の風俗・習慣も、
どんな他人も毛嫌いしてはダメです。
やはり、他人を嫌悪する気持ちこそは、
死後の自分の足を引く要因に成るということです。
でも変な人は必ずどこでも居るものです。
そういう人に一々嫌悪の感情を「自分の中に」起こさずに、
大きな視点で見て行きましょう。
自分が嫌な感情を持つことは、
自分にとってのマイナスに成るということです。
(3) 「足るを知る」、ということが重要です。
今がどんな現状で有りましても、
* そこで感謝が出来無い人は、
* 感謝するべきことに気付けない人は、
何が叶っても、新規の不足感が「止まらない」ということです。
これを止めるには、とにかく今の現状の中でも自分の不足感を止めることです。
今の中でも満足が出来る人には、そう成ることが可能です。
(4) そうする中でも、
自分に起こる様々な困難を無闇に悲しんだり、恐れたりしないこと。
その困難こそは、生死を超えた転生(生まれ変わり)の視点では、
「自分が忘れている借金」を返すための大切な大切なチャンスだということが霊的な真相なのです。
借金が終われば、後は放っておいても全てが貯金です。
必ず浄土へと行きます。
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業を変える
「あらゆる生き物に対する慈悲の心を練習すること」
他人をだまさないように。
いついかなるときも、相手が誰であれ、
他人を軽んじることのないように。
怒りの思考に心をのっとられ、
互いに相手の苦しみを求めないように。
あたかも母が自分の子を「よしよし」と、
優しく抱きかかえ受けとめるかのごとく、
あらゆる生き物に対して、
どこまでも広がる慈悲の心を育てられるよう、
練習するように。
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日本人の道徳心
「貯蓄の教訓」
三菱の初代岩崎弥太郎が、
まだそれほど大金持ちになっていなかったころの話である。
店員の一人が数千円という、
当時では大金を持ち逃げしてしまった。
支配人がおそるおそるそれを報告すると、
「罪を憎んで人を憎まずじゃ。
表沙汰にないようにして本人の行方を捜せ」
と命じた。
そして支配人がホッとして退こうとするのを呼び止めて、
こうつけ加えた。
「君、樽の上からすくって飲むやつは、
たとえ一升飲まれても、三升飲まれても
大したことはない。
怖いのは樽の底から一滴でも漏ることだ。
そいつをよく注意してください」
これは貯蓄についての凄い教訓である。
「大きく使われたとしても、それは怖くない。
怖いのは日常の締まりのない家計なのだ」
と岩崎弥太郎はいっているのである。
まさしくその通りである。
だから私は、締まりのない女房を持った男に同情するし、
締まりのない亭主を持った奥さんにも
大いに同情する。
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今日の諺 「首尾一貫(しゅびいっかん)」
【意味】
態度や考え方などが、
始めから終わりまで同じで変わらないこと。
筋が通っているということ。
「首尾」は頭としっぽという意味で、
初めと終わりのこと。
「一貫」はつらぬき通すという意味。
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