「自由の中には、自分の責任と因果が凝縮されてする」
森の中を自由に動き回れる野生動物たちは、感じるままに食べ物に近付くことが
可能です。このような完全に独立した自由というものを深く目指して、知恵の有
る人は、どんな交わり、集団の中に自分が居ましても、自分一人で歩く覚悟を持
ちなさい。まるで1本角(ツノ)が立つサイのように一人で歩みなさい。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章3節-No.39)
* 自分の生活の中で、より自由に選択が出来るように努力すること。
* 自分がする自由な選択の中には、自分の生き方から生じる色々な因果や縁が
凝縮されること。* 生活の知恵を持つことが重要であること。
* どんな集団の中に居ても、自分独りの求道の場にすること。
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この項を人間社会における仕事に言い換えて見ましょう。
* 社会の中には無数の仕事が存在しています。
* 人は、自分の好みと自分の能力に合わせて、その中から仕事を選ぶことが可能です。
* 自分が選ぶ仕事が人生を決めます。
* その自由に選ぶ、という不思議の縁を深く追求しなさい。
* その時、人は生きる知恵を持つことが最重要です。それが、その人の人生を決めます。
* 生きる知恵を持つ者は、集団の中に自分が居ましても、
その中でも自分一人で求道する精神を持ちなさい。
このように響いて来ます。
この項の言葉に戻りますと、
* たくさんの中から自分が自由に「選べる能力」という事への求道を深める大切さ。
* どんな中に居ても、その中で生きる知恵を持とうとする意識の重要性。
これを釈尊が指摘されています。
つまり、
* 自分の生活の中で、より自由に選択が出来るように努力すること。
* 自分がする自由な選択の中には、自分の生き方から生じる色々な因果や縁が凝縮されること。
* 生活の知恵を持つことが重要であること。
* どんな集団の中に居ても、自分独りの求道の場にすること。
このようなことを意識することを参考にして頂ければ幸いです。
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業を変える
「快感と苦痛から自由になる」
自らの内面の声に耳を澄ますための
意識のセンサーを研(みが)いているなら
あなたは、欲望のせいで苦しくなっていることに気づいて、
欲望をサラッと手放すだろう。
「それ、今しゃべらなくても、よさそうなのにね」
と思われかねないような自分語りを、
あなたが欲望のままにしたくなったとしよう。
その欲望ゆえに心身が深いになっていることに
あなたが気づくなら、
くだらない無駄話をストップする
奥ゆかしさが生まれるだろう。
「快楽が欲しい、苦痛はいやだ」
という欲望を捨てているなら、
あなたの心は落ち着いていられる。
誰かに優しくされて快感が生じても、
その快感に浮かれない。
誰かに冷たくあしらわれる苦痛を受けても、
その苦痛に落ちこまない。
こうしてあなたの手には、
快感と苦痛に支配されなくなった
自由が残るだろう。
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日本人の道徳心
「読書が人を強くする」
絶えず本を読むことです。
人生について書かれたものや、
成功譚というのは、
やはりその人の長い人生での
経験がつまっているものですから、
それらに接している人は
やはり他の人とは違ってくる。
それは、立身出世主義だとか
あるいはお説教じみているとか、
道徳臭いとか何とか、
悪口をいう人はいっぱいいる。
だけど、心掛けて、そういったものを
読み続けた人というのは、
やはり何かの時には強いと思います。
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今日の諺 「創意工夫(そういくふう)」
【意味】
これまでになかったようなことを考えて、
そのことを行うために
いろいろ工夫をすること。
「創意」は新しい思いつきのこと。
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