タネにもすぐに実をつけるもの
遅く実をつけるものがありますが、
まいたタネは必ず生えます。
目先の結果にとらわれず、地道な努力
でタネをまき続けることが大事だと
釈尊は教えて下さっています。
「目指せる自分であることが、既にゴールの中だった」
自分以外の他の存在を頼らずに、自分の内なる大いなる存在だけを信じ、
自分の心の内に“絶対安心の境地”(ニルバーナ)が存在することを信じ、
生と死が切り替わることを恐れず、
素直に善行を行い、自我の欲求からの行動をしない人は、
このような人こそが、最高の人間なのです。
(原始仏典 ダンマパダ7章-97番)
(感想)
(1) 自分の右胸に宿る良心(仏性)だけを信じましょう。
(2) 自分にも「絶対安心の境地」が心中に存在することを信じましょう。
(3) 自分がコノ世に生まれること、アノ世に死んで逝くことを恐れないこと。
(4) 色々と周囲の反応を気にせずに、自分の良心が善いと思うことを「する」こと。
(5) 心中では自分の悪い欲望を想像しましても、
実際の「行動」には移さないように自制すること。
釈尊は、以上のことを「目指す」人こそが、
人間として既に最高の人物だと仰っていると感じます。
(中略)
人のいのちは死後も継続しますから、
いつまで経ってもゴールが存在しないのが真理なのです。
ingの最中が今も、これからも永遠に継続します。
すると上記の教訓の真相も、
そういう人を自分が「目指す」ことが釈尊の真意だと感じます。
このように成って終わる、新たな心境が起こる、のでは無いのです。
未完成のままの中で、「目指すこと」こそが、
今を生きることであり、大いなるいのちの目的なのです。
人にはゴールも完成も無いのです。
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