大きな大地のように素直に成り、
隙間が無い建付けの良い門のトビラのように、
全てにメリハリのあるケジメを付けていき、
澄んだ湖には汚れが無いように、
このような心境に居る人は、
すでに生と死の区別(境界)が消えて生き通(とお)しに成っています。
(原始仏典 ダンマパダ7章-95番)
(感想)
(1) 大きな視野を持って、素直に成りなさい。
(2) すべてに誠意あるケジメを付けること。
(3) 澄んだ心で居なさい。
このような心境の人は、すでに死後も自由である。
と、釈尊が仰っています。
この章で注目すべきは、
「生と死の区別が消える」という示唆を釈尊がしていることです。
(中略)
今日の章を改めて見ますと、
2500年も前の釈尊の教えとは、
何とシンプルで、日常生活に即したものであり、
現実的であり道徳的な内容なのでしょうか。
これならば、誰でも出来ることであり、
知って置いたほうが良い内容です。
このシンプルな3つで、
釈尊が「生死の区別を超えられる」と保証する意味は非常に大きいのです。
これこそが本当の真理なのです。
奇異な行法を神聖だと勘違いしては絶対にいけません。
社会の中での生活こそが、最も崇高な生活の場であり、
最高の修行の場所なのです。
人類は、物事を難解に解釈する癖を持ち始めてから、
本当に大切な心の良心を失くし始めたと感じます。