「自他ともに良くなりたいと思う志を持つ」
人間は志が大事です。
「自他共に良くなりたい」という志を
持てば、その考え方や行動に見合った
人物しか寄ってこないからです。
「何か人のために役に立ちたい。尽くした
い」と思っている人には、同じような考えや
価値観を持つ人が寄りますし、また、同じ
志を持つエネルギーも寄ってきます。
そして、その人たちを応援したり守護して
くれます。それが他の役の人たちを助け
ることになるからです。
浄土真宗の門徒である近江商人は、煩悩
の貪欲を抑止して共にみんなが良くなり
喜ぶという仏さまの御心をいただいて、
「売り手良し」「買い手良し」「世間良
し」の「三方良し」の志を商売の理念と
して全国的に大繁盛を遂げていきました。
ですから、仏さまの助けを求めるのならば、
「自分を守って下さい」「願い事を叶え
て下さい」「商売を成功させて下さい」
と願って仏さまをパシリのように使おう
とするあつかましい思いを持つのではな
く、近江商人のように「他人を喜ばす」
「他人を助ける」ことです。そうすれば、
仏さまは頼まれなくても自然と良い志を
持った人や組織や会社を応援してれます。
これが正しく早く、仏からの「応援」を
受け取れる真相です。
また心の中の仏さまは、本人が良い志を持っ
ていると表面に現れてきます。そして本人
の人相も良くなり、生活環境や仕事の状態
も徐々良い方へ変化していきます。
ただ、本人の志が悪い方に変われば、心の
中の仏さまは心の奥に隠れてしまい生活環境
も仕事の状態も悪くなっていきます。
人間は、イライラしたり、腹が立ったり、
愚痴が出ようとしたりといろいろあります。
が、ただ「自他共に良くなりたい」と思う
志をなくさないことがとても大事です。
良い志を持ちながら、仏さまに感謝し、先祖
を敬い、日々への感謝を忘れなければ、
後々、「あのとき、自分は大きく変わる
ことができた」ことに気づき喜ぶ日が必ず
来ます。
「自他共に良くなる」という、
良い変化を起こすことは、難しいことで
はありません。
とにかく自他ともに心が喜ぶことを
やっていきましょう。
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