すでにもう充分与えられている。
執着と欲にきりなしです。
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自分の心をカラ(空)っぽにして、
自分に起こる物事を静観しましょう。
そうすると、色んな物事が順番に並ぶように生じていますが、
必ず消えていくことがわかります。
コノ世に生命はドンドン生み出されてきますが、
必ずすべてが根源へと帰っていきます。
根源に帰ることを「静寂(死)」と言い、
これは大きな命の元に帰ることなのです。
命の元に帰る途中の過程を人生と言い、
人生の本質を知ることを「知恵」と言います。
知恵がなければ、人生に迷うことに必ずなります。
人生の知恵を持てば、
生活を正しく・楽しく生きることができます。
人生を正しく生きる人は、
公人(こうじん:社会のために尽くす人間)と自然となります。
社会に尽くせる人は、
人生の本当の意味では王様なのです。
社会に尽くす王様とは、天の太陽と同じです。
太陽は、与える一方の奉仕のカタマリです。
人の人生も、太陽と同じなのです。
人間も朝日のように生まれ、高く昇り、
そして日没のように消えていき、
永遠の命の元に帰るのです。
これを訳していまして途中から、
私が文章から感じる意識が老子から釈尊に変わっていました。
釈尊も「正知」(せいち:正しく知ること)が
最も大切だとしていました。
老子は、中国の周国を水牛に乗って
一人で立ち去ったのが最後の姿だとされています。
徒歩ではなくて水牛に乗っているということは、
よほどの遠方へと行く覚悟だったのでしょう。
私は、そのあとに老子がインドへと行かれたと思っています。
そして、王宮に住む若い王子である釈尊に面会して、
老子はその知恵のすべてを教えたのだと夢想します。
少年だった釈尊は、老子の言葉に素直に耳を傾け、
多くを学んだことでしょう。
北極星を背負う老子が、
太陽を背負う釈尊に知恵を授けたのです。
夜空の北極星は、時代ごとに北極星になる星が
定期的に変わっていくのが宿命です。
老子も同様にして人生において大移動をして、
次の星へと役目を渡したのでしょう。
そして、老子はその後、ヒマラヤ山中に
消えて逝かれたと私は思っています。
役所の中間管理職として世間を見ながら苦労し、
最後まで有名になることを拒んで隠れた老子こそは、
真の聖人だったのでしょう。
この章の老子の文章で大切なことは、
⑴人間は知恵を持つことが大切であり、
そのためにはあわてずに、
自分の今の状況を静観しなさいと言っています。
そして、人間は死ぬまで勉強が大切でもあります。
みなさまが、このような内容の話を
読むことも大切な命の勉強です。
⑵どんな苦しみも、必ず去っていくのが
法則であることを知りなさいということです。
今が苦しい人間は、この苦痛と状況が
永遠に継続すると思ってしまうのです
しかし、そうではなくてコノ世の法則では、
絶対にそんなことはないのです。
すべてが必ず変化していきます。
その代わりに、良いことも永遠には続かずに
必ず変わっていきます。
⑶何があろうとも最後は、
大きな命の根源へと全員が帰っていくのです。
生まれ出た母親の元に帰るように、
全員が安心の心境に帰ることを知りなさいということです。
そして、自分は地獄に行くに違いないとあわてるのは、
今の自分に知恵がなくて、
他人に尽くす「奉仕の心」がないからだと
老子は看破しています。
だから老子は、人間は死ぬまで勉強して知恵を持ち、
すべてを静観する気持ちを維持しながら、
他人への奉仕の気持ちを持てれば、
その人は人生の真の勝利者だとしています。
金持ちが人生の勝利者ではないのです。
真の勝利者とは、他人や社会に尽くせる人間のことなのです。
なぜならば人間は、必ず死んでいくからです。
「柔訳 老子の言葉」
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お客様の声
君津本店
●「毎年恒例でお願いします。」と
、習志野市よりご来店の女性。演奏
会の後のドレスを持って来られます
。(40代 女性)
伊勢丹新宿店メンズ館
お気に入りのスカーフのシミが取れ
て、「きれいになりましたね。」と
、とてもお喜びでした。
(40代 女性)
阪急メンズ東京
●オーダースーツ「ステラ」さんが
、またご紹介くださったそうです。
スーツを承りました。他のクリーニ
ング店でラペルのプレスを失敗され
たとのことです。よろしくお願い
たします。