この生きる肉体も、
いつかはあの死体のように
朽ちていくことでしょう。
あの死体も、今に生きる肉体と
同様だったことを思いましょう。
だから、自分の肉体に
執着することから離れましょう。
[原始仏典『スッタニパータ』
第一章第十一節-二百三番]
肉体に執着しないことは、
「肉体を大切にしないこと」
ではありません。
肉体を大切にするが、
肉体に執着はしない。
これが大切な心境なのです。
これは他にも言えることです。
＊自分の子どもを大切にするが、
子どもに執着はしてはいけません。
このほうが、子どもは伸びます。
＊仕事は生活するために
最大に大切にするが、
仕事に執着はしないことです。
この心境のほうが、
仕事を辞めないで
継続しやすいのです。
必ず来る「死」を考えますと、
どんなことも「手放すこと」だけは、
すでに完全に決まっているわけです。
どんなモノも、期間限定で
自分が預かっているだけなのです。
土地も、家も、財産も、
家族も、仕事も、
そしてこの肉体でさえも、
一時的に自分が預かって
使用しているだけであることを、
この項は指摘しています。
そうしますと、人間は一時的に
自分がレンタルしたモノに
執着して、命をすり減らすほど悩み、
喧嘩も、時には自殺もしているのが
コノ世の現状なのです。
借りたレンタカーに執着する人は、
いるのでしょうか?
レンタルの服に、
執着する人はいないでしょう。
初めから自分が
「期間限定でレンタルした」
という認識を持つモノに対しては、
人は執着をしないで気持ち良く
返却ができるものです。
しかしコノ世では、
自分が一度持ったものには
「自分のモノだ」という
執着をする幻想を、
恋人にも、財産にも、
そして肉体にも、抱くという
錯覚を人はしてしまいます。
この錯覚が、殺し合いや、
苦しみを生み出しています。
借りた物を、
キレイにしてから返却する人。
借りた物を、
ドロドロのままで
返却しても平気な人物。
人間は、この二つに
分かれる場合があります。
もし結婚するならば、
どちらのタイプを選ぶでしょうか?
自分の肉体も、
先祖(遺伝子)と天(環境)から
レンタルしているのが事実なのです。
いつか、必ず返却する時が来ます。
だから、大切にメンテナンス
(健康維持、病気治療)をしながら、
返す時は気持ち良く
お返しをしたいものです。
でも、自分の肉体のデザインや
形が気にいらない。
だから、不満タラタラで使用しながら、
早く死にたい(返却したい)という人が
多いのがコノ世です。
困ったことに、この神様から
借りている肉体は、
完全なる使用履歴・大切にしたか否か、
その使用目的などすべてが、
天にデータベースとして
精密に詳細に、映像付きで
記録されています。
記録するカメラの位置は、
自分の頭上周辺と、
自分の眼からも撮影しています。
今回の使用データは、
次回に肉体をレンタルする転生時に、
完全に反映されます。
使用履歴次第で、
より優れたヴァージョンUPした
肉体がレンタル可能なのか?
使用制限がされた仕様になるのか?
今の自分の使い方次第です。
＊だから肉体は、
大切に使用するが悪い執着はしない
＊自分の欲望に合わせて、
極端な途方もない
「魔改造」を肉体にしないこと。
この項が指摘することが、
来生にも大切なのです。
今日も、自分の心身を
大切に磨きながら感謝して使用し、
軽やかに肉体のレンタル期間を
生きたいものです。
「柔訳 釈尊の教え 第三巻」
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お客様の声
伊勢丹新宿店メンズ館
●多数の細かいシミがあったセータ
ー２点を、セーターの生地を傷めな
いようにお願いしますと承っており
ました。仕上がりをご一緒に確認し
ていただき、ご満足いただけました
(50代 女性）