人間は、生まれた家によって、
最低の階級の人間に
なるのではありません。
生まれた家の階級によって、
最高の人間になるのではありません。
人間は、自分自身の行為によって、
最低の人間となり、
最高の人間にもなります。
「原始仏典『スッタニパータ』
第一章第七節-百三十六番]
釈尊のこの項の言葉には、
重みがあります。
まるで大きな梵鐘(ぼんしよう)が、
「ゴ〜〜ン」と
鳴り響いているかのように感じます。
「人間は、生まれた家柄で
決まるのではない。
その個人の生活行為によって、
最高の人間にも、
最低の人間にも成り得るのだ」
とおっしゃっています。
釈尊こそは、国家の王子として
生まれながら、そのすべてを
捨てて糞掃衣(ふんぞうえ)を着て、
社会の底辺から人々を
安心させるための教えを
伝えた御方です。
コノ世の最高の王宮生活も
社交界も知りながら、
最底辺の生活の中から
教えを説かれました。
この流れは、天と本人の魂が
決めた定め、取り決めだと感じます。
両極端を知っておく、
体験しておくことが、
真理を説く時に非常に
役立ったと思います。
民衆には色々な立場の人がおられます。
そのすべての人々に共通した
真理(法則)を説く時は、
どの立場の人間の気持ちも、
その背景も事情も
知っていなければ、
納得させることはできません。
釈尊は、コノ世のすべての立場と
当時の厳しい階級制度の裏側を
知った上で、自分自身が
体験した上で、「それでもなあ」
「これが本当に大切なことなんだ」
という真理を説かれたわけです。
やはり、真実の言葉、
宇宙の法則を見抜かれた
黄金のような御言葉ばかりです。
そしてこの項では、
＊人間は生まれた家柄は関係ない。
＊自分の行為・行動で、
その人間が決まっていく。
これはさらに、
＊人間は、自分の生まれた家を
悲観してはいけない。
＊生まれた家や親の責任にして、
逃げてはいけない、
あきらめてはいけない。
＊自分の生まれた環境のせいにして、
悪事をしてはいけない。
＊どんな環境に生まれようが、
自分自身の行為により、
人間は分かれてはいく。
このような釈尊の
厳正な言葉を感じます。
やはり人間は、今日の自分が、
おこなう行為と行動が大切なのです。
このような話をしますと、
過去の自分の行為を
後悔して心配するあまり、
今日の自分の行為が
おろそかになる人がいます。
でも、これではいけません。
今日の自分の行為こそが、
過去の自分の生活も
上書き修正していく
唯一の手段であることを
知っておきましょう。
過去を悔やんでも、
そのままです。
今日の生活が、
過去も今も未来も、
改善をしていく唯一の手段です。
釈尊も、今の自分の行為が、
その人間を決めていくと
おっしゃっています。
人間には、自分の生まれにより
決まるような永久免許はないのです。
今日の自分の行為による、
「毎日更新の免許証」
だったということなのです。
「柔訳 釈尊の教え 第ニ巻」
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お客様の声
君津本店
●「保管してもらえますか？」と、
春夏物の無料保管のご依頼が３件も
ありました。12月までの受付でした
が、常連の方ばかりで快くお預かり
し、喜んでいただきました。
阪急メンズ東京
●電話にて、タトラスのダウンとオ
ーダーワイシャツのクリーニング代
のお問い合わせがあり、お伝えする
と「検討して持っていきます。」と
のことでしたが、早速お持ち下さり
、タトラスのダウンを承りました。
よろしくお願いいたします。