ああだ、こうだと湧き上がる
自分の思考を完全に停止させて、
何があっても心中が
安静なままを維持すること。
何も考えない無思考を実現させた者は、
コノ世とアノ世を往復する輪廻を終わらせます。
れはまるで蛇が古い皮を
スルッと脱ぎ去るようにできます。
[原始仏典『スッタニパータ』
第一章第一節―七番]
人間は黙っていましても、
心中では色々な独り言を発しています。
それはもう絶え間なくて、
怒り、誰かへの罵倒、
異性と性交する妄想、
物欲の妄想、食欲を満たす計画、
何かの心配⋯⋯、
人は様々な心の声を発しているものです。
満員電車では誰もが無言でありましても、
心中の声が充満しています。
この心中の独り言を、
精神が病んで自制が利かなくなった人は、
最初はブツブツと小声で口に出して言い始め、
これがひどくなりますと
他人に聞こえるように
発声するようにもなってしまいます。
人間は、自分の心中の声を
自制することを意識しなければ、
心の弱さに比例して独り言を
暴走させてしまうことがあります。
暴走する独り言とは、
非常に厄介なものです。
この独り言が、
他人を実際に傷つける命令を
発するということも有り得るのです。
そして実際に実行してしまいますと、
それが因果・因縁となり、
それを償うための転生が強制されます。
いつまで経っても、
転生(生まれ変わり)が終わることがありません。
また、「心中での独り言=
意識の力の漏電中=霊体の弱体化
=体調や運気の低下」
という関係が言えます。
赤子は心中での独り言がない存在です。
だから生命力があふれています。
それが成長に伴って、
自我(ワレヨシな心)の発生と共に
心の声を生じ始めます。
だから大人でありましても、
*何も考えない練習
*思考を止める練習
*目の前の物事に集中する。
これを「気づけば」繰り返していきますと、
病気の改善や運気が増すことが
起こり始めます。
ロシアの神秘家グルジェフは、
さらに興味深い発言を残しており、
「無思考=時間を止める」と、
無思考で狩猟に集中して
時間の経過を超えた
野ウサギ猟師の例を出して述べています。
*
自我(ワレヨシな心)の増大=
生命力の時間経過を促進させる=
老化が進む=色々な因果の束縛を受けて、
コノ世で思い通りにならない。
*無思考=生命としての
時間経過を緩やかにさせる=
心身が若い=コノ世で現実に
自分の希望を何でも操作が可能になり始める。
つまり、人間の無思考とは、
ロボットではなくて
「カンナガラ」(神人一体の境地)を
コノ世で実現させます。
さらに釈尊は、
*無思考=解脱
(繰り返し生まれ直す「強制の」転生を止める)
という魂の最終ゴールを
この項で示唆されています。
誰もが生活の中で、
目的や悩みへの用意周到な「努力」と、
シミュレーション(想定)をしたならば、
*その上で、無思考を心がけること。
*心中の声を暴走させないこと。
を知っておいてください。
これは、人生を今からでも変えていきます。
「柔訳 釈尊の教え 第一巻」
著:伊勢白山道より転載
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クリーニングのお勉強
●朝出して夕方仕上がりの
特急クリーニングに
カシミヤ入りのコートを出し、
夕方、そのコートを着て出かけました。
次の日、ハンガーに掛けた
コートを見て愕然。
型崩れし、ヨレ~と
なっているではありませんか。
これはクリーニングの仕方が悪いのでしょうか。
ドライクリーニングして
このような状態が起こるのは、
衣服に湿気が残っていたため、
またはクリーニング店の
溶剤管理が不適切だったために
発生したものと考えられます。
またプレスが十分ではなく、
生地のハリが出ていないため
なのかもしれません。
クリーニング店でやり直してください。
最近は、消費者ニーズに合わせて
スピードクリーニングを
行っているところが多いようですが、
仕事上に手抜かりが生じるような
ことがあっては駄目です。
依頼を受けた以上は、
きっちりと責任ある仕事をするべきです。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
※洗った後の乾燥が不十分だと、形
が崩れますし、プレスが効かないた
め、時間が経つとよれよれになりま
す。また、ドライクリーニングの場
合は、溶剤が乾ききっていないと、
臭いがありますし、化学やけどの危
険もあります。乾きにくい素材や、
高温で乾かせないもの、人工皮革な
どは時間の余裕を持ってクリーニン
グに出す必要があります。
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