心の内に、どんなことにも
怒りを持たないことを、
コノ世でもアノ世でも
実行できた人(魂)が、
コノ世とアノ世を
往復する輪廻を終わらせます。
それはまるで蛇が古い皮を
スルッと脱ぎ去るようにできます。
[原始仏典『スッタニパータ』
第一章第一節-六番]
この項は、言語を訳すだけの仏教学者と
霊的世界がわかる人とでは、
翻訳・解釈が変わることでしょう。
特に二行目の
「コノ世でもアノ世でも実行できた人(魂)が」、
ここが大きく変わると思います。
釈尊の視点は、人のいくつもの転生を
観た上での発言が前提なのです。
だから、魂の転生の流れがわからない、
転生に半信半疑の人が、
言語的に翻訳するのは無理が生じます。
この項は、霊界の真相と転生について、
非常に重要な指摘が
釈尊によりなされています。
つまり、
*外面だけ怒らないだけではダメなのです。
*心の内でも、どんなことにも
怒りを持たないことが、
転生(生まれ変わり)を止めるのです。
さらには二行目で、
*アノ世でも、自分の魂が怒らないことが、
転生を止めるための条件なのです。
*コノ世とアノ世の両方の世界で、
自分の魂が心の内に怒りを持たないことを
実践できてこそ、輪廻は止まる。
ということです。
コノ世では、他人に対して
実際に怒らないだけでも、
なかなかの修行です。
さらには、心の中でも、他人を
罵倒したり怒ったりしてはダメなのです。
しかし、これだけではまだダメなのです。
アノ世でも怒りを持たない心境を
実現した魂になることが条件なのです。
しかも一回のコノ世とアノ世の往復で
実現しても、まだダメなのです。
何回もの輪廻転生において、
コノ世でもアノ世でも絶対に
心中でも外面でも
怒りを持たない心境を実現してこそ、
初めて転生が停止する
可能性に至るということです。
非常に気が遠くなるような
人生の旅の繰り返しが、
解脱には必要なのです。
アノ世でも怒りを持つ迷いの魂はいます。
地獄では、怒れる魂ばかりが引き合い、
お互いに罵倒と殺し合いを
永遠に繰り返しています。
せっかく霊界にいる魂でも、
子孫の行状(犯罪・不倫・他人への迷惑⋯⋯)
を観て怒り、下方の世界に落ちる先祖もいます。
子孫のために確信犯となり、
霊界から落ちます。
この場合、「何回かは」
生きる子孫への・子孫が関わる他人への、
実践的な力の干渉を働きます。
そして、コノ世に干渉した罪により
捕捉されて、下方世界に幽閉されます。
これを救い出すのが、
正しく感謝の供養をする
子孫からの先祖供養です。
でもコノ世では、相手のためを思えば、
危険を防止するために
他人を怒ることも必要です。
愛情があれば、
外面では怒ってもよいです。
しかし、どんな条件・場面でも、
心の中には絶対に
怒りを持たないことが大切なのです。
家族のためには、怒ることも必要ですが、
心中では絶対に怒らない・怒りを持たない
修行を今日から心がけてみましょう。
これが自分自身の
次の転生条件を改善させ、
さらには転生を外れて
永遠の幸福感の海へと
自分の心を誘導する
可能性があるということです。
まず、今日一日だけでも
「心中では」絶対に怒りと
不満を持たない挑戦をしてみましょう。
「柔訳 釈尊の教え 第一巻」
著:伊勢白山道より転載
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クリーニングのお勉強
●フリースのジャケットを
クリーニングに出しました。
受け取りに行ったら
表面がもこもこして、
風合も硬くなっています。
クリーニング店にやり直して
もらったのですが、
さらに硬くなって戻ってきました。
どうしてこのようになるのでしょうか?
直す方法はあるのでしょうか?
クリーニングの乾燥工程に
問題がありますね。
回転乾燥機を使っていれば、
風合も柔らかくなって、
毛足もある程度揃うものです。
しかし回転乾燥機を使っていないと、
表面が硬くなります。
例えば濡れたタオルをそのまま干すと、
表面が硬くなってしまうことが
ありますよね。
それと同じような現象が
起きているのです。
仮に回転乾燥機がなくても、
時間をかけて乾燥させ、
手で揉んで仕上げると
柔らかくなります。
これはご家庭の洗濯でも同じです。
100%乾燥させると硬くなりますが、
乾き切る前に手で揉んでから
乾かすと柔らかくなり、
風合を戻すことができます。
家庭用の柔軟剤(カチオン系)は
撥水加工が出てしまうので
駄目ですが、アニオン系を使えば
柔らかい風合いになります。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
※回転乾燥機のことをタンブラーと
も言いますが、タンブラー乾燥は適
度に行うとシワが伸びたり、柔らか
くなったりとういう効果があります
。しかし、温度が高すぎたり時間が
長すぎると、縮みが起きたり、Tシ
ャツなどは斜行したりします。フリ
ースも熱を加えすぎると毛先の柔ら
かさがなくなるので、タンブラーで
半乾きくらいで、後はハンガーに吊
るして乾かすのが、商品も長持ちし
て風合いも保てます。