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「表面の花だけを取らずにその深部から取らないと花を摘んだとは言えない」11/17(金)

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人間が、色々な色情を

根こそぎなくしてしまうということ。

これはつまり、水面に出た蓮の花を、

それがつながる水中の茎から深く摘み取ったならば、

その人は、コノ世とアノ世を

往復する輪廻を摘み取ります。

転生が終わります。

それはまるで蛇が古い皮を

スルッと脱ぎ去るようにできます。

 

[原始仏典『スッタニパータ』

第一章第一節-二番]

 

私たちがサガ・色情・恋愛で苦しんだ場合、

それを止めようとか、何とかしようとするのは、

その行為の表面を自制するに過ぎません。

サガの表面を自制するだけでは、

また色々な時に、

色々な形で自分のサガが芽を出すものです。

誰もが生きる限り、

色々な形でこれを繰り返しています。

 

問題は、その繰り返す自分のサガのために、

相手から恨まれたり、

不倫ならば相手の家族からの怨念を受けたり、

または自分の家族を悲しませたりすることで、

*自分が再び転生して、

*一から生まれ直して、

それを償う「別の」人生を

体験する因果の芽が生じてしまいます。

 

つまり、相手が必ず存在する色情のトラブルとは、

輪廻転生を生じさせる大きな要因の

一つなのです。

他人に苦しい思いをさせる

「嫌な」「変な」サガを持つ限り、

その人の転生は継続することになります。

相手が体験した苦しい思いを、

次は自分が体験する人生のパターンを

生じさせます。

 

誰もが、「ヤッたらヤリ返す」

「ヤラれれば、ヤリ返す」という転生を

繰り返しているものです。

だから今生で、もし自分が被害者になっても、

*それでも、あなたを許します。

*それでも、私は恨みません。

そして、

*あっ!ここで自分が恨まないことで、

この被害者と加害者という繰り返すパターンを

卒業できるかも知れない。

もう、たくさんだ!

と思えたならば、

その被害の件については

嫌な因果を残さないかも知れません。

それが犯罪ならば、

淡々と法律に沿って対応すればよいだけです。

 

しかし、前記のことはすべて、

表面のサガへの対応に過ぎないのです。

釈尊はこの項でさらに、

*芽を出すサガの表面(花)だけを摘み取ってもダメだ。

*その花が付く、茎の深部から、

根っこから、花を摘み取りなさい。

*それができた人は、

コノ世とアノ世を繰り返す転生を

終えることができる。

とおっしゃっています。

これが難しいわけです。

 

では、どうすればよいのでしょうか?

*他人を恨まない、他人に恨まれない

サガの行動を意識すること。

*でも生きていれば、

他人に恨まれることは

避けられないこともあります。

それを上回る善行を、

別の形でも良いからおこなう意識を持つこと。

*すべての現象の表面だけを見て

判断せずに、その奥にある問題を

見る視点を持ち、

その根本から変える視点を持つこと。

以上のようなことが、

この項の示唆として浮かびます。

 

「表面の花だけを取らずに、

その深部から取らないと、

花を摘んだとは言えない」とは、

深いものを感じさせます。

釈尊の教えとは、コノ世とアノ世を

いかに「明るく」卒業するかに、

すべての目的が集約されています。

 

「柔訳 釈尊の教え 第一巻」

著:伊勢白山道より転載

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クリーニングのお勉強

シルクのシフォンベルベットのワンピースですが、

ヒップ回りが擦れたように、

ペタンと押さえられ、色が変わってしまいました。

高価なワンピースでしたのにショックです。

クリーニングに出しても大丈夫でしょうか?

この変色だけでも直すことはできませんか?

 

華麗な装いと美しいシルエットを演出してくれる

シフォンベルベットですが、

それだけに着用には注意が必要です。

シフォンベルベットは、摩擦に弱い素材ですから、

椅子に腰掛けるときは十分に

注意を払う必要があります。

パーティーなどで着用するときは、

会場で着替え、できるだけ座らないように気をつけることです。

それだけデリケートな素材だということです。

身体圧や体熱が加わってシルクの毛先が抜けてしまいますと、

回復はできません。

とくに湿気の高い場所では毛が寝やすいですから

気をつけてください。

また、変色したということですが、

これは変色ではなく、

恐らく寝てしまった毛先が光線の乱反射によって光り、

変色したように見えたのでしょう。

これは直すことは不可能です。

「Q&A クリーニングクレーム120」

著:澤 浩平 より抜粋

 

 

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