するべき時に何もしない人。
自分が元気な時に怠けている人。
自分の意志も考えもなしに、いい加減な人。
このような人は、
ほんとうの真理(幸福)に出会っていても
何も感じることがありません。
[原始仏典『ダンマパダ』第二十章―二百八十番]
人は、最高のチャンスや幸運に出会ったとしても、
普段からの自分の生活の内容によっては、
それに気づけないで素通りして捨ててしまうのです。
釈尊のこの言葉を読みますと、
人間には、たまたまの偶然の幸運や、
棚からぼた餅的なラッキーなことなどは、
厳密に言えばない」
と、この文章の奥から私には聞こえて来ます。
すべてが自分の生活から
反射されて来る自業自得なのです。
逆に言えば、誰でも幸運な人間・運が付いている人・
強運な者になることが可能だということです。
自分の普段の生活を正せばよいだけなのです。
そうすれば、あとは勝手に自動的に
最善を自分が選択していくことになるのです。
深く悩んで選ぶことが不要です。
自分の生活態度が、生活努力が、
そのように自然と仕向けていくのが真実なのです。
しかし多くの人間は、
その原因を本人以外の要素
(祈願信仰やお守りの御蔭、
生まれた家の環境など)にあると考えます。
いつまで経ちましても、
生活態度という基本的なことをバカにして、
幸運のほんとうの原因に気づくことがありません。
幸運な人は、ナントナク
「これがいいなあ」「あれが好きだな」と
自分の好みに従うだけで
最善の道を知らずに歩いて行くものなのです。
その様子を他人から見ていますと、
たまたま、幸運な人、で済まされるものです。
でも「そのようになるべき原因」が、
その人の普段の生活に隠れているわけです。
次に大切なことは、
自分なりに規則正しい生活をして、
生活努力をしていると思えたならば、
自分がする選択を信じることが大切なのです。
人は自分に自信がないと、
どうしても自分がする選択に
疑心暗鬼になってしまいます。
それはまだ、自分ができる最高の
生活努力をしていないから、
余計な雑念が起こるのです。
もし自分が迷うことがあれば、
自分は「それについて」
最高の努力をほんとうにしたのか?と
自分自身に対して問えばよいです。
そうすれば、気づくべきことが必ずあります。
*自分の生活態度が、
最善の選択と幸運を呼ぶという真理。
*自分がおこなう選択を、
素直に自分が信じられるまで
最高の生活努力をすること。
*自分がした選択が、
どんな結果になろうとも満足できるまで、
その覚悟ができるまで、
自分なりの最善を尽くすこと。
燃え切ること。
このようなことを生活の中で
参考にしていただければ幸いです。
幸運とは思う以上に科学的であり、
当然の水の流れであり、
自業自得で自然とそうなることを知っておきましょう。
「柔訳 釈尊の言葉 第二巻」
著：谷川 太一より抜粋転載
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クリーニングのお勉強
●ボンディング加工した冬用のジャンパーですが、
布が波打ち、シミができました。
どうしてこうなったのでしょうか？
布と布とを貼り合わせたものが
ボンディングやラミネートと呼ばれる加工です。
ボンディング加工は、
ウレタンフォームや中綿を布に貼り合わせ
防寒衣料として多く使用されています。
布と布との間には接着剤が使われていますが、
これがはがれたり、
他の部分にくっついたり、
また溶出したりして、シミの原因になります。
そのジャンパーは接着剤がはがれ、
布がプクプクと波打ち、
接着剤がシミとなったのでしょう。
「Q＆A クリーニングクレーム120」
著：澤 浩平 より抜粋
※ボンディング加工は、接着剤で貼
り合わせてあるため、接着剤が劣化
して分解すると、溶けて染み出して
きます。マッキントッシュのコート
の首回りは、よくこの症状が現れて
、濡れたように濃くなってきます。
これは、外側から付いたシミとは違
い、シミ抜きや洗いで取ることは出
来ません。ただ、マッキントッシュ
の場合は、衿の構造によって、表と
裏を逆にして付け替えることが出来
るものもあります。染み出しは大抵
、肌との摩擦を受ける表側に起こる
ので、裏側に染み出してなければ裏
返して付ければ表はきれいになりま
す。
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