心の世界では、
勝っても恨まれて病み、
負けても相手を恨んで病んでいきます。
釈尊は、もうこのような癖・サガからは離れ、
勝ち負けや、比較心を捨て、
自分の心の安らぎを優先する生活をすることだと、
おっしゃっています。
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物事の勝利からは恨みが起こります。
負けた人は苦しみ、心身が病みます。
勝ち負けを捨てて、
安らぎを常に優先すれば、
その人は安らかな世界へと渡ります。
[原始仏典『ダンマパダ』第十五章―二百一番]
この世は相対的な世界です。
何かに勝ちましても、
ほんとうの勝者はどこにもいないということです。
勝っても恨まれ、負けても心身が病みます。
国家が勝者になりましても、
敗者からは千年経ちましても
恨むと宣言されることがあります。
その勝者は、ほんとうに得をしたのでしょうか?
むしろ、そのような勝敗に関わる縁を、
そんな相手と持ったこと自体が大損だったのです。
勝っても損、負けても損。
だから釈尊はこの項で、
「もう勝ち負けを捨てなさい。
勝負から離れなさい。
そして、常に心の安らぎを優先する生活をとりなさい。
その人こそが、真の勝者なのです」
とおっしゃっています。
私たちは生活の中で
何かの勝負事をしていなくても、
心の中での比較・格付けを無意識にしているものです。
バブル期には、勝ち組・負け組という明暗が話題になり、
今でも人は心中で上だ、
下だと明暗を付けているものです。
でも、心中にこのような癖・サガを人が持つかぎり、
釈尊は「病む」という示唆をこの項でされています。
霊的には勝っても恨まれて病み、
負けても相手を恨んで病むということです。
もうこのようなことからは離れ、比較心を捨て、
自分の心の安らぎを優先する生活をしましょう。
金銭や物が欲しければ、
品物のためにがんばるのではなく、
「自分の心を安心させるため」に
がんばるという視点を、
心の隅に置いておきましょう。
物(金銭・異性・仕事の地位⋯⋯)が欲しいのは、
勝ち負けや比較心からではなく、
自分や家族の「心の安らぎのため」
という視点を自分が維持していますと、
*新たな因縁を生むような無理はしなくなる。
*勝負や比較心の執着からは離れ、
自分にとっての最善の選択をナントナクとれるようになる。
つまり、自分自身にとって
一番お得な選択をしていくことになります。
今日も、「自分の心を安らかにするために」
自分の仕事を懸命にがんばりましょう。
「柔訳 釈尊の言葉 第二巻」
著:谷川 太一より抜粋転載
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クリーニングのお勉強
●男物のビジネススーツに血が付いてしまったので、
クリーニングに出してシミ抜きをお願いしました。
ところが、シミは取れていましたが、
それ以外の部分も色が抜けてしまっていました。
クリーニング店で染め直しをするということで預けましたが、
今度は縮んでいて着ることができません。
染め直しをしたから縮んでしまったのでしょうか?
血液が取れても、周りの色が抜けたのは、
クリーニング時のシミ抜き作業の失敗によるものです。
血液が付着したシミ抜きは難しいので、
クリーニング店はシミ抜きの前に、
生地の堅牢度の見極めをしてからにします。
せっかくシミが抜けても、
それ以外の部分の色が抜けたのなら、
適切なシミ抜き処理ではありません。
染め直しをしたせいか、
すすぎに使う水が少ないために縮んだのか、
どちらともいえませんが、
染め直しをする前にサイズを測っておいてから、
染め直しをするべきだったのでしょう。
きっちりとサイズ直しをして
着られるようにお願いする必要がありますね。
具体的な素材は分かりませんが、
縮んだ原因としては、
生地がウール100%でなかったからかもしれません。
ウール100%と明記してあっても、
3%くらいまでは100%表示ができるため、
ポリエステルなどを少し入れて
風合をよくすることはあります。
その異素材の中に収縮する要因が
含まれていたとも考えられます。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
※血液のシミは付いて直ぐなら簡単
に取れますが、時間が経つほど取れ
にくくなりますので、シミ抜きに出
すなら早く出しましょう。シミ抜き
した部分の周囲が色抜けしたのであ
れば、部分的に染色補正することも
できたはずですから、色修正を依頼
する際には、どのような方法で行う
かを確認しましょう。
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お客様の声
君津本店
●「急ぎで助かります。」と、今日
は3名お急ぎをお預かりしました。
春保管も、「冬物は知ってたけど、
春もあるんですね。それだったらお
願いします。」と、お預りしました
伊勢丹新宿店メンズ館
★本日、スーツ2着とスラックスを
お預かりしましたが、「こちらに出
すと、長持ちするんだね。」と、お
っしゃっていました。