人間とは、悪いことや、
自分の欲望を満たすことは、
簡単にするものです。
しかし、他人のためになること、
他の存在のために良いことをおこなうことは、
ほんとうにものすごく実際にはできないものです。
[原始仏典『ダンマパダ』 第十二章-百六十三番]
人類のサガ(性)とは、
古来より他人のためだけの
善行をするのは稀有(珍しいこと)なことだと
釈尊が指摘しています。
その前に、
*悪いことは、簡単にしやすいということ。
*誰もが自分が生きるための
損得を無意識に考えているものだということ。
この二つのサガ(性)を釈尊は指摘しています。
だからこそ、
その上で他人のために
良いことを思うだけではなくて、
実際に「行動」ができることは
実に珍しいことであり、
ほんとうに素晴らしいことなのです。
でも、他人のための善行でも、
そこには駆け引きや打算があるのではないか?
と思う人もいることでしょう。
しかし、これは善行を「継続する」という行動が、
その本性を証明します。
やはり打算の上での他人への善行では、
継続しないのです。
行動ができなくなっていくのです。
だから、
自分は打算的か否か? などと心配せずに、
自分で自分の行動を静観すれば真実がわかります。
「しかし、他人のためになること、
他の存在のために良いことをおこなうことは、
ほんとうにものすごく実際にはできないものです」
この言葉を聞きまして改めて感じますことは、
「先祖のための供養の行動ができること」は
すごいということです。
もう相手はすでに亡くなってしまった方ばかりですから、
供養をしようがしまいがコノ世的な
現実面では駆け引きは成立しません。
だからこそ良いのです。
それでも、
先祖(他)のために何かをしてあげたい、
生前の苦労を思えばなぐさめたい、
慰労してあげたい、感謝を送りたい、
と思うだけでなくて、
日々に感謝を捧げる「行為」が
継続することが素晴らしいのです。
これこそが、
この項で釈尊が指摘する
「ほんとうにものすごく実際にはできないものです」
という行動を、先祖供養の実践により
「コノ世で」実現している人が存在することになります。
善行ができる人は、
まことに稀有な人なのです。
この項の英訳を今朝に初めて読んだのですが、
昨日からちょうど思いついて考えていたことがありました。
それは、「自分は何をしたいのか?」ということでした。
そしてその答えは、
「神の実在を証明したい」
というアノ世での私の誓いでした。
人は、アノ世も神も存在しないと思うからこそ、
犯罪も戦争も起こすことができるのです。
でも実際に自分という存在が死後も継続することと、
コノ世以上に完全に管理された広大な
アノ世が実在することをもし自分が感じられれば、
信じられれば、神の実在を体験すれば、
コノ世の生き方が誰でも今から変わるのです。
その体験の正邪は、
その後に自分の道徳観が増すか否か?で判断が可能です。
神仏や霊で金を稼ぐ背後が
悪の"先生"は、自称の聖なる体験のあとで、
逆に先生の道徳観が低下しています。
まずは、自分の家族という「他」に対して、
自分の良心が望む「行動」をしていきましょう。
この「継続」が、大いなる存在が実在することを、
必ず自分に体感させてくれます。
「柔訳 釈尊の言葉」
著:谷川 太一より抜粋転載
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お客様の言葉
君津本店
●40代・女性
「遅くなってスミマセン」と、お昼休みを
利用してご来店のお客様。
「礼服使わないとすぐ忘れちゃうからね・・、
でも、綺麗にしてもらっておくと安心!
とにかくお任せします!」と。
伊勢丹新宿メンズ館店
★40代・女性
シルクブラウスの脇のシミとカシミアや
シルクのマフラーの輪ジミが「キレイに
落ちてる~(⌒∇⌒)」とお喜びいただきま
した。
阪急メンズ東京店
●ドルチェ&ガッバーナのTシャツの
お客様五來てされました。
また、パールトン加工ご希望です。
●モンクレールのキャップのお客様、
引き取れで仕上げの良さにご満足の
様子でした。
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クリーニングのお勉強
●サマーウールの黒いパンツですが、
頻繁に使用したためでしょうか、
お尻の辺りや膝にテカリが出てきました。
クリーニングに出したところ、
膝の折り目やヒダの部分も光っています。
アイロンの当て過ぎでこうなったようにも
思うのですが、どうすればいいのでしょう?
ほとんどのクリーニング店が
機械でプレスしていて、アイロンで折り目を
仕上げるところはそう多くありません。
テカリの原因は着用時の摩擦によるものですが、
布と布が擦れてテカリが発生するのではありません。
空気中に含まれている細かい砂やほこりなどが
繊維の間に入り、その状態のまま着用したため、
繊維同士が擦れたのです。
つまりサンドペーパーの役割をして
繊維表面が擦れてテカラせるのです。
これが光沢変化です。
まずは繊維上に砂やほこりなどが残らないように、
脱いだら必ずブラッシングするなど、
早めのお手入れを心がけましょう。
毎日のブラッシングによっても、
テカリはずいぶん防げます。
また1本のズボンばかりをはくのではなく、
ほかのものと交互に着用することも
長持ちさせるコツです。
さらにアイロンをかけるときは
必ず当て布をして、
力を加えずにスチームアイロンで
仕上げるようにしましょう。
ご家庭の乾熱アイロンで仕上げるとき、
そのまま直に当ててしまうと、
生地が熱でテカリます。
当て布をしたうえで霧吹きなどを
使用しましょう。
乾熱アイロンを使用する場合も
霧吹きを使います。
霧吹きがない場合は、
荒く絞った濡れタオルを
当て布の上に置いて、
スチームアイロンの代わりにします。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋