自分の心にやましいことがない人、
心が清くて自分の良心に従う人間、
このような御方を
もし非難する人がいるならば、
この愚かな人にこそ
いろいろな災難が
振りかかることになるのです。
それはまるで、
天に向かって砂を投げた人が、
その砂をかぶるようにです。
[原始仏典『ダンマパダ』第九章 ―百二十五番]
釈尊が反射の法則について述べておられます。
私たちは他人から
理不尽な非難を受けますと、
「目には目を、歯には歯を」
と思ってしまうものです。
ただ、「やられたらやり返す」、
これを繰り返すかぎりは、
どちらかがやめるまで終わらないのです。
その繰り返される嫌な期間に、
その二人は多くの貴重な時間と労力を
捨ててしまっています。
では、どうすれ、ばよいのでしょうか?
ここで釈尊は、おっしゃっています。
(1)自分の心にやましいことがない状態でいなさい。
(2)自分の良心に恥ずかしくない状態を心がけなさい。
このような自分でいることを心がけていますと、
自分自身がカガミとなる反射が起こり、
そのような他人のことを非難する人は、
その人自身が出す毒気に
自らが照らされてしまうことになるのです。
これは最高の呪詛返しを
釈尊が教えてくれています。
実際に釈尊ほど、
当時の悪徳なサンニャーシ(修行者・祈祷師)から
呪詛を受けた御方はいません。
「そんな迷信を信じてはいけない」
「祈祷師の言うことを聞いてはいけない」
「祈祷師とは縁を持ってはダメだ」
と世間の民衆に
平然と言い回った人が釈尊でした。
しかし、どんな有名な祈祷師でも
釈尊を倒すことはできなかったのです。
逆に、釈尊を非難した祈祷師たちのほうが、
いつの間にか世間から消えていきました。
弟子が釈尊に対して、
「どうして、
呪詛をされても釈尊は平気なのですか?」と問いますと、
「その呪詛というプレゼントを、
私は受け取らなかっただけだ。
当然、私に受け取られなかったプレゼントは、
差し出した本人に返るだけだ」
と答えています。
私たちも、もし他人から
イジワルや非難をされましても、
心中では絶対に受け取らないこと、
気にしないこと、
黙って静観することを意識しましょう。
その時の自分の心がやましくないほど、
自分の良心に従っているほど、
先祖に感謝をしているほど、
自分に差し出された嫌なプレゼントは
相手に返って行くのです。
自分自身がキレイな鏡のような気持ちでいますと、
「天に向かって砂を投げた人が、その砂をかぶる」、
つまり相手は自業自得になるのです。
相手のほうが悪ければ、
その相手が悪くなりますし、
相手がほんとうに正しければ、
相手が良くなります。
これは公平なことです。
(3)今日も自分の心を、
嫌な物事(非難など)に執着をせずに、
自分の良心に沿って暮らしましょう。
以上の三つで自分の人生も運命も、
今からでも必ずより良く変わっていきます。
自分の心を鏡にいたしましょう。
「柔訳 釈尊の言葉」
著:谷川太一より抜粋転載
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お客様の言葉
君津本店
●30代・男性
はっぴのシミ抜きに出されていた方が、引っ越し
でバタバタされていてやっと引き取りに来られ、
「遅くなってすみませんでした。ありがとう
ございました」とお礼を言って帰られました。
伊勢丹新宿メンズ館店
★50代・女性
いつもご利用いただくリピーターのお客様。
スーツを引き取りに来られ「品物も傷まない
で、いつも綺麗に着られます」と喜んで下
さっていました。
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クリーニングのお勉強
●白いダウンジャケットを
クリーニングに出したら、
全体に黄ばんで戻ってきました。
何が原因でこんなことになったのでしょう?
ダウンを覆っている表生地が、
ポリエステルを含んだようなものだとします。
全体に黄ばんだのなら、
クリーニング時に使用した溶剤の
逆汚染が考えられます。
あるいは、中に詰めていたダウンが
原因かもしれません。
汚れを十分に洗浄していないダウンを使っていて、
残っていた汚れが縫い代から
にじみ出るケースもあるのです。
その黄ばみなどを取ろうと、
いろいろな洗いをしているうちに、
全体に黄ばみが広がったことも予測できます。
このように、ダウンジャケットの縫い代から
黄ばみになるという事故はよくあります。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
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