自分自身のためにも、世間のためにも、
自分の子どもに期待をしてはいけません。
自分の財産にも、国家にも期待をしてはいけません。
したたかで自己中心な野望を持って、
自分だけの繁栄を思ってはいけません。
道徳にかなう自分の生活行為を持ち、
正しい知恵を持ち、
そして真理に沿った生活をいたしましょう。
このような人こそが、
人生のほんとうの勝利者なのです。
「原始仏典『ダンマパダ』第六章-八十四番」
釈尊が、「自分の子どもに期待をするな」 とおっしゃっています。 考えてみますと、 釈尊ほど親から期待された子どもはいませんでした。 国家を代表する後継ぎであり、 太陽族(シャカ族)の王子としての立場の子どもだったからです。 ご両親と親族一同、 多くの国民から どんなに期待された男子だったでしょうか。 国王の後継ぎの「男子」とは、 カースト制度(絶対的な身分制度)の意味でも 最高の地位の子どもでした。 その立場のすべてを突然に投げ打って、 世間に消えて行かれたのが釈尊でした。 ご両親の悲しみと驚きとは、 筆舌に尽くしがたい思いがあったことでしょう。 そして、その釈尊自らが「子どもに期待をするな」と言うわけです。 つまり、釈尊の道を変えたのは、 親からの期待と重圧だったということが、 この言葉でわかると感じます。 由緒ある家の子どもや、大きな起業家の三代目の子どもが、 「頼りない長男』「ばかボン」などと言われることが世間ではあります。 しかし、大きな期待と重圧の中で、 逃げずに陰でダメと言われながらも親の後を継ぐ子どもとは、 なんと素直で優しい子どもなのでしょうか。 釈尊よりも、ある意味では偉いと言えます。 誰もが好きで、そんな家に生まれたのではないのです。 因果の縁により生まれたのです。 とにかく言えますことは、 子どもをつぶすのは「親の期待」だというということです。 世間に迷惑をかけるような子どもにしないためにも、 子どもに期待をせずに、 子どもへの愛情を持って自立させる教育をしていくのが大切だと言えそうです。 今の日本人は、自分の金銭(財産)を頼りにしながら、 国家に期待し過ぎているのかも知れません。 冷静な視線で見ますと、 日本の政治家や官僚が一千億円もの個人的な財産を 外国でのケースのように得ることはまず有り得ません。 つまり日本の多くの政治家や官僚は真面目であり、 国民が甘えて過剰な期待をしてしまうほど、 まだ世界の中でも良い国なのです。 その証拠に、近年の淘汰された海外の独裁者の財産を見ますと、 一千億円どころか一兆円を超えているケースが多々あります。 理想と平等を謳う国家ほど、その傾向があります。 老子も、「理想を言う者ほど、その本質は理想とかけ離れている」 という趣旨の発言がありますが、 やはりさすがに真の聖人が言うことに間違いがないようです。 つまり、最後まで絶対に自分のことを裏切らない思いとは、 やはり道徳観(自分の良心からの思い)に基づく生活への行為と思いなのです。 我が子にも他人にも期待をせずに、 自分の良心(内在神)と先祖(継続する"遺伝子の"力)を信じて、 現状への感謝をしていくことが、 すべてを自分なりの最善へと「必ず」向かわせます。 これを信じて、今日も楽しく生活をしましょう。 「柔訳 釈尊の言葉」 著:谷川 太一より抜粋転載 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ クリーニングのお勉強 ●雨の日、テンセルパンツを履いて出かけたら、 膝から下が泥はねによってシミになり、 さらに水枠のような輪ジミが裾の辺りに いっぱいできてしまいました。 クリーニングに出したのですが、 まだ輪ジミが取れません。 どうにもならないのでしょうか? 典型的なウォータースポットの例です。 輪ジミが取れていないのは、 濡れた部分がいったん乾いてから、 クリーニングに出し、 ドライクリーニングでそのまま洗ったからでしょう。 この場合も、輪ジミになっている部分に霧を吹いて、 うまく乾かしてから洗えば取れます。 ただ、ここで気をつけたいのは、 パンツルックなど上着がある場合は、 一緒にクリーニングに出すということです。 テンセルの場合、樹脂加工で重量感を出す、 またはドレープ性を出す、 またはドレープ性を出すのが特徴の繊維です。 生地が厚化粧したようなものです。 パンツの裾だけを直すと、 その部分だけがヨレっとして風合が変わってしまいます。 ですから、上着と合わせると 「見た目の色調が違う」ということにもなりかねません。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平より抜粋
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お客様の声
君津本店
●脱色してしまったジャケットとワ
ンピースがきれいに直って、とって
も喜んでいただきました。(30代
女性)
伊勢丹新宿店メンズ館
●バッグのカビが取れて、ベタつい
ていた内装も別生地で交換して、き
れいに仕上がっていたので、お手紙
(見解書)と共に喜んでお持ち帰り
になりました。