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「人間は生きることばかりに執着をし過ぎると良くないほうへ向く」6/20(火)

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人生を全うすることができる人間は、

十人いれば三人だけです。

人生の途中で死ぬ人間が

十人のうちの三人です。

自ら望んで戦地に死にに行く人間も

十人いれば三人はいます。

 

どうしてこのように分かれるのかと言えば、

人間は生きることに

執着をし過ぎると

良くないほうへ分かれるのです。

 

長生きをしている人は、

陸地を長く旅しても猛獣の害に遭わず、

軍隊に入れられましても

武器を持たないで済む部署に回されるということです。

 

つまり、そのような人には、

サイもその角を突き立てることができず、

虎もその爪を引っかけることができず、

敵兵も危害を加えることができません。

 

どうして、そのようなことになるのでしょうか?

それは、その人間が死ぬ理由(因果)を

作らない生活をしたからなのです。

 

仏教では、

物事の成立には「必ず」

原因と結果があるという因果論が基本にあります。

悪い結果にも良い結果にも、

そこに必ずそうなるべき「原因」が

先に存在しているということです。

 

多くの人間が、

幸運や運命というものは、

どこかの誰かによって

勝手に自分に押し付けられた

不公平なものだと勘違いしています。

しかし、その結果を作っている犯人は、

自分自身だということです。

 

人間は、「自分がした過去の行為を忘れている」

「自分がした行為の、その本当の善悪に気づきにくい面がある」

という性質が存在します。

この二点を気づきにくくしているのは、

その人間の「執着心」だと

老子は指摘しています。

物事への執着が強ければ強いほど、

自分自身の間違いに気づけないのが人間なのです。

 

だから人間は、自分自身で自分を観察して、

自分の悪い原因となりそうな行為に早く気づくことが、

良い結果や幸運をもたらすことになります。

偶然や、他人が決めた運命などは、

実際には存在しないのです。

すべての結果は、自分自身が原因だったのです。

 

我欲からの執着心を少なくし、

自分がした行為を忘れずに、

自分自身を静観することが、

コノ世での幸運を「今も」日々に生み出しています。

だから、今からでも運命を

改善することが可能なのです。

 

「柔訳 老子の言葉 写真集」

著:谷川 太一より抜粋転載

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●知らず知らずに変色していった服

(白色)が、綺麗な白色になって帰

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