「物事に成功して大きくなれるためには、
低く謙虚にいることを意識しなさい」
と老子様が示唆しています。
大河は低い位置にあるからこそ、
幾千もの小川「から」合流してきます。
高い位置に本流の場所・入れ物がありましても、
小さなモノは参加したくてもできません。
しかし社会では、
知らずに高い位置に物事を
用意して設定しているものです。
例えば、銀行から個人がお金を借りたくても、
その許可基準は高い位置にあることでしょう。
このようなことが、
色々視点で世の中には存在しています。
これと同じことが、
個人の生活や人生にも言えると感じます。
*友人が少ないと嘆く前に、
自分が知らずに高い位置にいないかを注意しましょう。
*仕事がうまくいかないと心配する前に、
自分が低く謙虚でいるのかを考えてみましょう。
*自分が貧乏だとあきらめる前に、
それでも生かされている原点への
感謝の心が自分にあるのかを静観してみましょう。
自ら低く謙虚であれば、
すべてが集まる大河のように
色んな物事が自然と集まる自分自身になれる
可能性を老子が言っています。
高みから低みへと水が流れるのは、
コノ世の法則です。
だから自分が低く謙虚でいることで、
何事も自然と自分に集まるようになっていくのです。
そして、お金持ちになっても、
その人が低く謙虚であれば
周囲の人は非難もせずに邪魔もしないということです。
自分を低く謙虚に維持するとは、
何とお得(真の徳)なのでしょうか。
何があろうとも、
短い時間限定(人生)の中での出来事に過ぎません。
あっという間に、
つらいことも楽しいことも終わります。
それならば、
自らを低く謙虚にしながら、
思いっきり生きるのが最善なのです。
どんなことも良い思い出に、
必ず変わっていきます。
「柔訳 老子の言葉」
著:谷川 太一より抜粋転載
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