人間は「自分はなんてダメだ」
「何をしても中途半端で嫌になる」と、
誰でも思ってしまうものです。
しかし真実は、そう思えた時点で、
その人間は完成している、のです。
浄土真宗の親鸞聖人は、
これと同じような意味の事を「悪人正機」
と言いました。
「自分が悪人だと自覚して反省した人ほど
救われる」
「本当の悪人は、自分が悪人だと自覚で
きない。思えない。それが悪いことだと
気づけない、気づけない間は、罪を犯し
続ける」
このような意味のことをおっしゃています。
こう考えますと、宇宙も同じです。
これで終わりということがなく、永遠に
誕生と消滅を繰り返しながら「流れて」
いきます。私たちも悩みながら、苦しみ
ながら、楽しみながらを繰返しながら
何かに不足を感じているものです。
ボロボロになっても生きようとします。
この「途中の状態」こそが、すでに完成
しており悟っていねのです。悟りが悩み
の終わりだとか何かの区切りだとか、
悟りを説く宗教者も一般の人も勘違い
しています。しかし、そうではないのです。
どんな時でも、いや今からだ、さあ大変
だ、どうやって乗り越えようかと考える
ことも嬉しい、と前向きに生きるこの
「途中の状態」こそが、生命の歓喜=涅槃
だと常に感じます。
これからの世界情勢や天変地異への心配
も、自然や家族の心配も、すべては喜怒哀楽
有象無象が流れて行く進行形の途中に過ぎ
ないと思いましょう。人間が心配したり、
苦しんだり、愉しんたり、「している」
ことがすで完成形だったのです。
私たちは、このような考え方も「知る」こと
で、自分の「途中経過の人生」を安心するこ
とが可能になります。後はあなたの人生を
めいっぱい体験していくのみです。
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日々の仏参
報恩講の時期に入り、
晨朝勤行は必ず「正信念仏偈」「らいはいのうた」、
お昼は「讃仏偈」「重誓偈」、
日没勤行は「仏説阿弥陀経」のお勤めを
行ないます。
お客様の喜びの声
伊勢丹新宿店メンズ館
●シルクのワンピースの輪ジミを取
るのに、再仕上げでお日にちをいた
だきましたが、「来年またきれいに
着られます。」と、お喜びいただき
ました。