真理を伝えることは、
どんな財産の分与よりも価値を持ちます。
本当の真理よりも美味しいものはコノ世にはありません。
真理を聞ける楽しみは、どんな遊びにも勝ります。
妄想を無くすことで、すべての苦しみは無くなります。
(原始仏典 ダンマパダ24章-354番)
(感想)
この項で一番に光る言葉は、最後の
「妄想を無くすことで、すべての苦しみは無くなります」
です。
釈尊は子供に言い聞かせるようにして、
最初の3行で真理がいかに凄いものかを前振り宣伝をしておいて、
子供が「では真理とは何?」と聞く耳を持った時に、
「それはね、妄想を無くすことで、すべての苦しみは無くなります」
と、この項で言いたいことを伝えているのです。
よく考えて欲しいことなのですが、
人には色々な悩みが有りますが、
実際の現実の何らかの物理的な実害を自分が受けている悩みとは、
その内の何%あるのか?
その苦しみは、「そうなるかも知れない」というまだ自分が
「現実には遭ってはいない」想像の心配の苦しみではないのか?
ということなのです。
多くの人の悩みを観ていますと、
その大半がまだ実際に自分が遭っている・ingような悩みでは無い
のです。
その大半が、
「そう成るかも知れない」「きっと自分の悪口を言われている」
という想像の悩みに多くの人々が苦しみもがいています。
人間の実際の苦しみとは、今のヨーロッパの難民の方々のように、
住む家も家財も財産も電化製品も、老人やペット達も置き去りにして、
無一文でさまよう人々こそが現実の本当の苦しみなのです。
女性のトイレはどうされているのでしょうか?
子供の食事は有るのでしょうか?
行った国の犯罪者により、
良い機会だとばかりに暴行されていないのでしょうか?
本当の大変な苦しみです。
今の日本人の悩みとは、それは何でしょうか?
その内容の80%以上が、まだ現実には自分が遭ってはいない
「想像」の「妄想」の苦しみではないのでしょうか?
まさに釈尊が言われます、
「妄想を無くすだけで、すべての苦しみは無くなります」
は真理なのです。
日本のように、自分の国を守ることも大反対する人々が多い国は、
いつでも自分たちが「すべてを置き去りにして」「居抜きで」
移民をしなければ生けない現実は簡単に来ます。
その現実を想像するだけでも心が苦しくなるでしょう。
でも、これも今はまだ想像上の苦しみに過ぎません。
(外国からの侵略、暴力がある可能性を想像することは妄想では
ありません。必要な事です。それに対する対策、防備、法整備を
することも、とても大事なことです。)
つまりは、
* 正しい現実の行動をしながら悩まない。
* 悩む前に行動する、勉強する、求職する、・・・・すること。
という、現実行動ingの姿勢で悩まずに生きて行くことが、
現実に人が幸福に成るための真理です。
今日も、自分がするべき仕事をしながら、
心配と妄想をすることを止めましょう。
柔訳「釈尊の言葉」著:谷川太一より抜粋転載
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今日の体重61.7㎏ 血圧123-69-65
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