技術的なスキルは
人間的なスキルの上に成り立ちます。
この人間的スキルがしっかりしている
人は必ず伸びます。
人間的スキルとは
礼儀正しさとか、挨拶とか、思いやりとか、
気配りとか、一般的なモラルやマナーを
守れるということです。
何をやるにしても、
底辺となる人間としてのスキルが痩せ細ると、
何をやってもうまくいきませんし、
社会では通用しません。
当然、組織でも通用しません。
人間としての基本の
人間的スキルを何歳になっても
徹底的に身に付けていきましょう。
この人間的スキルですが、
あなたは人に好かれている自信がありますか?
率直に言って、
人生は、人に好かれるか嫌われるかによって、
大きく変わります。
では実際に人に好かれるための方法は何かといえば、
その人に可愛げがあるか、どうか、です。
これは人柄の良い人間に見せようとしたり、
優秀な人間に見せようとすることは、
あまり意味がありません。
そういう姿はバレバレだからです。
人に好かれるために必要なことは、
警戒されない人間になることなのです。
そして、警戒されないためには、
自分からの挨拶が笑顔で出来るのは当然のこと、
マナーやモラルをわきまえ、自己主張が少なく、
少し抜けたところがあり、愛嬌のある心豊かな人間になる
ということです。
うちの会社は、
とにかくこういう愛嬌の良い礼儀正しい人たちしか
採用しません。
採用するためには
3か月間の新人研修という期間が
あるのですがその期間中でも、弊社のイメージする
人間的スキルをクリアしていないと、
その方には次なる新天地でスタートを
切っていただきたいので、
3か月を待たずして研修は終了することに
なっています。
この採用合否の条件としては
職場の人たち全員が
「可愛げがある人」「一緒に仕事をしたい人」
として「オッケー」を出すかどうかです。
それ+役員や、私がどうか?ということです。
正直言って、
人間の他人に対する対応は、
好きか嫌いかで大きく変わります。
好意が持てる人に対しては自然にその人の良い所に
目が向き、嫌いな人に対してはその人の悪い所に
目が向きます。
その結果、好意を抱く人には積極的に応援し、
嫌いな人には意識が向かなくなるという悪い結果
が起こったりします。
これは対人関係の基本ルールとして
しっかりと認識しておく必要があります。
だからうちの会社では、
ほとんど入社するまではほとんど
専門的なスキルは必要ありません。
それよりも
人間的なスキル、
その人が「可愛げのある人」かどうかです。
そして入社したら、
先輩たちと協力して目の前の細事に
全力を尽くせるかどうか、
その人の誠実さと謙虚さを
客観的に見ていきます。
また、
弊社は大人の学校のようなものですから、
和気藹々であっても、
そういった躾は厳しいです。
だからこそ、
人間力、技術力、サービス力を
常に磨き続ける姿勢は変わりません。
というか、
こういう姿勢や熱がない限り、
個も会社も進化し続けることは出来ませんし、
人間的な温かさや豊かさがない店舗や
会社には人も運気も集まって来ることは
ありません。
現在、
新人研修を受けている人が1人。
これから新人研修に入る人が1人いますが、
以上の事をよくよく理解した上で
理想を目指して
頑張っていただきたいと思っています。
・・・・・・・・・・・
【今日のシミ抜き紹介】
写真のセリーヌのバッグは、
アルコール消毒液がかかってしまい、
お客様がメーカーに出しましたが、
メーカーでは修復不可能と言われてしまいました。
あきらめれずに持ってこられて、
「会話するくらいの距離であれば目立たないくらいの
修復はできますよ」ということでお受けしました。
どうでしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして次は、
ルィヴィトンのホワイトモノグラムに内袋の
赤い生地から移染しています。
糸まで赤く染まっていますし、移染を取ろうとすると、
逆に赤い色がもっと染み出してきて難しいシミ抜きでした。
スッキリしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次は、
濃淡の色の組み合わせの綿のシャツによく起こる移染です。
こちらは、部分的に熱を加えながら、
溶剤と漂白剤で落としていきました。
奇麗になったでしょ。
当然、お客様は大喜びです。