「低いところへ
流れて行く
水のように
生きなさい」
老子
「流れに身を任せてしまえば
弱い人間でも、
港に辿り着く」
セルバンテス「ドンキ・ホーテ」
研修終了後、山本さんとはいろんなお話が出来ました。
彼女は２０年、オンワード樫山に勤務していたわけですが、
縁あって弊社の新人研修を受けることになりました。
やはり洋服が大好きなので学ぼうとする意欲がとても強いし、
前職の店頭で常にお客様と接してきた感覚を
伊勢丹新宿店メンズ館ウォータークリーニングのカウンターに立って
少しずつ取り戻していくのでしょう。
本人は店頭に立つ事をとても楽しみにしていました。
それと元アパレル勤務のご主人が彼女の後押しをしている
っていいですねえ。
65歳というと私と同じＶＡＮ ＪＵＮ世代ですから、
感覚的や考え方に同じようなものがあるのだと思います。
そういうことから言うと、
私が一体何を大切にし、何を伝えたいのかが
よくご理解いただけて共感していただいているようで、
とても頼もしく感じましたし、安心しました。
これから店頭での現場研修が始りますが、
サービスは何をするかよりも、細部にわたっていかに速くするかです。
スピードを意識した行動の繰り返しが、
自分中心からお客様中心に意識や行動を変えることになっていきます。
彼女がこちらから与えたレポートをご主人の後押しを得ながら、
徹夜しても書き上げて早朝Ｆａｘで送信してきたこと。
これも研修前の本人に、本気度、熱、スピードレスポンス感覚を試したわけです。
遅いサービス、遅いレスポンスや報告や連絡では、どかんなに完璧
でも、お客様って満足しないのです。
スピードは愛です。
それはお客様の時間を大切にし、お客様に安心を与える
ことが出来るからです。
スピードは相手への思いやりから生まれます。
自分本位の人はそれがない。分からない。
自分が常に中心で相手のことを真剣に考えていないから、
すべてが後手後手で遅くなってしまうのが当たり前。
私は仕事でそういう自己中の人と組むのは嫌なので、
部下たちにはスピードに対してとても厳しいです。
それとこれは実に単純ですが、
うちの会社のスタッフたちに徹底させていること。
それは、
よいと思ったことは即やる。
よくないと思ったことは即やめる。
この「即」というところが、スピードです。
原則をシンプルにすることで、速く動け時間効率をアップ
できます。
田からではここでは、
「でも」「だけど」「しかし」の言葉は一切禁止です。
日常の小さなことでも、仕事でも、良いと思ったら即やる。
悪いと思ったら、即やめる。
ぐずぐしない。理屈はいい。さっさと行動して次へ行く。
社風は義理人情に篤いバリバリの体育会系。
正直言って、人間って教えてもらったことは忘れます。
しかし、自分が求めて問い聞いてきたことや、体験した
ことは忘れることはない。
だから常に「自分はこれでいいのか」と意欲的に
問い聞いてきて欲しい。そして納得し血肉になるまで
繰り返し繰り返し実践して欲しい。
是非このことは忘れないでおいて下さい。
本日はお疲れ様でした。
これからも共に頑張りましょう！