本当の優しさについて少し考えてみましょう。
優しさと思われている一つに同情があります。
同情とは相手と同じ目線に立ち相手と共に迷うことです。
同情して相手の話を聞くことはできても解決はできません。
それに比べて本当に愛情ある優しさは、
俯瞰(ふかん・相手を含めた周囲全体を見渡す
視点)し、最善の方法で見返り無しで救い導こう
とすること。時には愛情から厳しく怒ることも
あります。
同情するだけならば、言葉だけでも可能です。
本当の優しさとは強い愛情と智慧を持つ人でないと
できません。
とことん親身になって考え、とことんその人の
「いのち」の救済を意識しており、誤解を受けても、
嫌われても、我が身を捨てて行動していけるからです。
まさに菩薩のような人ができることです。
だから「本当に強い人は本当に優しい人」なのです。
その優しい人は相手の「いのち」を迷いと呪縛の世界から
救い解放しようとする強い意志と深い慈しみがあるのです。