小さい時、私の祖父は人間の法則についてよく教えてくれました。
その中で特に祖父が教育的な意味もあるのか、よく教えてくれたのは、
陰徳（人に知られない善行）でした。
親孝行、寄付、ゴミ掃除、神仏に、先祖に感謝。
このようなことが自分の人生に大きく影響するということでした。
陰徳を積むということは、偽善でもなんでもなく、この世での生活努力の
手段の一つだと考えればいいです。
いくら積極的な偽善行為であったとしても10年間も「継続」すれば、
それは偽善が本心に育っていったわけで、素晴らしい善行になるのだと
祖父は言ってました。
口先で「ああだ、こうだ」と美辞麗句を並べる人よりも、
良い行為を継続して実践できる人間が素晴らしいのだと。
あの世は「思いの世界」。しかし、この世は「行為の世界」なのだと。
世の中には、技術も理論もすべてに弊社に勝る会社も沢山あると思いますが、
蓋を開けてみれば、弊社ほど各デパートやアパレルから取組依頼がくる会社は
とても珍しいというか、普通あり得ないと第三者が言います。
実は弊社はとっても幸運なのです。
この幸運とは、目に見えない裁判官のようなものです。
自分が望んでも与えられず、自分が、自分たちが「する行為」を判定されて、
幸運の方から憑いて来るものなのです。このことも祖父に教えられました。
幸運は、自分が陰でした「善行の磁気」に吸い憑いて来ます。
幸運は、願望実現でも営業的な計らいでもなく、自分の「感謝の思い」と
「生活行為」で決まります。
老子も示唆するように、
他人に見せる善行ではなく、他人には見せない陰での善行が
特に意味をなします。
つまりは会社であれば、
トップをはじめとする社員全員の生活行為や陰徳、
個人であれば自分一人の感謝と前向きな言動の「生活行為」が特に重要なのです。
だから日々、常に自分自身との対面で在り善悪の勝負なのです。
それでも、もし、自分に悪いことが起これば、
何かの昇華が起こっているので、「ありがたい」と「感謝」です。
もし、良いことがあればまさに善徳貯金の利息が下りてきているので
「有難い」の「感謝」です。
今日も、自分の生活、仕事の中での善行を意識して、
楽しく生活をしましょう。
それは、
未来の会社への、自分へのプレゼントとなります。
●野口さん、真理ちゃん、廣瀬くん、そしてみさちゃんみんなにお歳暮ありがとうございます。