AA神輿体制。
新しい総理を麻生氏と(おそらく)安倍氏が支える。これがこの1年間の日本の政治体制となりそうです。(Abe-Aso神輿体制。略してAA神輿。)
注)AA神輿といってもアスキーアートの神輿という意味ではありません。
・2021年9月 自民党総裁選挙
・2021年10月 衆議院選挙
もしこの1年の間に、安倍首相の体調が回復すれば、第三次安倍政権の誕生。そのまま衆議院選挙に望む。というシナリオが一番硬い線でありましょう。
残念ながら安倍首相の体調が完全に戻らない場合。その場合は、神輿体制のまま、衆議院選挙に臨む。2021年以降の(更に厳しい)国難に臨む。ということになるでしょう。
口先は立派でも責任から逃げる人は耐えられないだろう。
神輿となる方の候補はいろいろ取り沙汰されておりますが、
・忍耐力があること。
・従順であること。
という要素が重要でありましょう。
口先だけ評論家のようだけれど、いざとなったら責任はとらず逃げるような人物とは正反対の人物です。
タイプとしてはマスオさんのような人。マスオさんはフグ田姓ではありますが、奥さんの実家に同居しています。一見頼りなさそうですが、決して誰とも敵対しない柔和な性格です。
神輿に乗るということは、自分自身に選択権はないということです。しかしトップの重圧だけは、じっと忍耐強く耐えなければならない。これから1年間。日本の総理大臣になるということは、そういう役割を担える人。ということです。
今後1年間。新しい総理が耐えなければならない板挟みの重圧は次の5つです。
1,新型コロナ第二波(第三波?)の重圧。
第一波の時とは桁違いの致死率。次は本当のロックダウンが必要となる。人々がどんどん感染して重症になって亡くなって行く時の国民のパニックの矛先を一心に受ける重圧。
少しでも対策が後手にまわると医療崩壊が起きて被害者の桁が上がる。パニックの矛先の重圧だけでなく、国民の多くの健康と生命を自分の手綱さばきにかかっているという重圧。命綱なしで綱渡りする緊張感。
2,アメリカからの踏絵の板挟み。
アメリカ大統領がどちらになったとしても、アメリカは中国と長期戦をする覚悟です。その時日本には「中国を斬れ」という踏絵を迫ることでしょう。
安倍首相でもなかなか踏み切れなかったその判断。次の神輿の人は、自分の名前で「国内の敵対する勢力」を斬るという判断をすることとなります。
神輿の方は、今まで敵を作らないことが自分の強みでありましたが、今回はアメリカの踏絵による「憎まれ役の掃除役」。日本の約半分から批難と攻撃を受ける役割を担うこととなります。
そう考えると神輿の方は、AA神輿というよりはAA体制を守るための防波堤の役割。に近いかもしれません。一心に国内外からの批難と攻撃を受け切る精神力の強さが必要です。
アメリカの政治体制も大統領という神輿と、奥の院という名前の実態である。という陰謀論小説です。アメリカ大統領は責任だけとらされる実行部隊。奥の院の指示に従って汚れ役をやり、奥の院を守る。という役割です。
3,食糧危機という重圧。
日本は他国のように餓死者は出ないでしょうが、国民の生活の不便さは大きいでしょう。
次回は前回のようにタイから御米を輸入することは望めません。国の備蓄米を公平に国民に配る仕組みはありませんので、まずその仕組を作るところからのスタートです。給付金10万円を国民に配るだけであれほど大騒ぎしました。実態のある御米を流通を通じて国民に公平に配布する仕組みが稼働するには、実際食糧危機が起きてから何ヶ月もたったあとでしょう。
そして御米は何とか国民に配布されても、それ以外の食糧は品薄で庶民が入手しづらい状況が続きます。長い行列を作っても高騰してとても手が届かない値段になっている。
この食糧危機状態が、上に述べたコロナ第二波と同時に発生する。その覚悟はしておいた方がいいでしょう。
4,気象災害という重圧。
まだ記憶に新しい昨年の台風15号と19号。異常気象は年々激しくなっていますから、今年の秋もメガ台風の覚悟は必要です。
5、経済ダウンという重圧。
新型コロナ第二波と食糧危機と気象災害という3つの災厄により、政府はこれまでとは桁が違う緊急の財政出動を決定する必要があります。ただし財務省との交渉は、奥の院である麻生大臣が行ってくれるでしょう。
しかし次回のコロナ第二波は、本当にある産業は壊滅する。第一波で打撃を受けてGotoキャンペーンでなんとか生き延びた産業は要注意。次は本当に来る。第二波が一番危ない。イルート大爆発のように。という個人的な心象風景です。
そしてプラスして食糧が軒並み高騰する。多くの国民の生活が短期間に一気に困窮する。次の神輿の方はその重圧に耐える精神力が必要です。
これからの1年。
そして2021年9月。
安倍氏の再登板となるか。あるいは神輿の方が1年間で化けて本当のリーダーに育っているか。ということになるでしょう。【まる蔵備忘録より転載】