「お中元お歳暮は、返事がなくても出し続ける」
今日は「気が利く」人のお話しです。
こういった、
人間としての「礼儀」や「躾」は多くの先達たちから教えてもらったことばかりです。
いくら良いことを言っても、
こういった人間としての、「日本人」としての生きる「基本」が出来ていない人は、
心がケチで貧しいと教えられてきました。
まず自身の心を耕し豊かにするためには、
こういった人間、日本人としての「基本」を身に付けないといけないと。
唐突ですが、昔からお世話になっている人等に
心を配るお中元やお歳暮を毎年贈っていても、
先方からお礼の返事が来ないとやめてしまう人がいます。
この人は、お中元お歳暮の意味が全く分かっていません。
お礼の手紙も電話も何にも来なくても、1
0年間贈り続けるのが本当のお中元お歳暮であると教えられました。
返事や感謝の見返りを求めた時点で、
それはお中元でもお歳暮ではなくなるからです。
そもそも相手に感謝や見返りを期待しようとすなら、
それはただ自分の利益を求めているためにやっているだけだからです。
実はお中元やお歳暮には
短期的な見返りより長期的な大きな意味や見返りや功徳があります。
気がきくということは、
相手の「気」に「効いていく」ということです。
ボディブローのようなもので、何度も何度も受けていると、
それがだんだん積み重なって、重く心に効いてきます。善徳貯金が溜まっていきます。
これはお中元やお歳暮に限らず、すべての「させていただく無償の行為」がそうです。
やってみたけれども、
そしてメリットがなかったからもうやめたと思う人は「気が利く」人にはなれません。
当然、「善徳貯金」も貯まらないし、徳を積むこともできない。
「利他の人」にはなれません。
いつまでたっても心が貧しく豊かになれません。
とにかく気持ちよくさせてもらう生き方をしたいよね。
もらうばかりでは絶対にダメです。
結局、心の温かさや敬いが育っていないのです。
それは常に相手に短期的な見返りを求めているからです。
続けてこそ道という言葉がありますが、何事も続けてこそわかる世界があります。
気が利くとは、
気が相手の方にも背後の先祖の皆様にも効いていくことだからです。
お中元にしてもお歳暮にしてもそうですが、まだまだ日常ではいろんなことがあります。
その人本人にでなくても、お世話になっている人のご家族への
「御餞別」や「御見舞い」、そして「御祝」など、させてもらうことはいっぱいあります。
与える人は受け取る人、
昔から人間が、日本人が日常の中で自然と行ってきた心気張りを大切にしていきましょう。
集団から個へ。
新型コロナウイルスは私たちが人間として、日本人として、
何を一番大切にしてかなければならないのかを教えてくれています。
1.お中元とは?
夏のご挨拶であるお中元は、道教の年中行事である「中元」が起源。これに日本古来の先祖供養の風習が融合し、親類縁者などへお供え物を配る習慣ができたと言われています。その後、江戸時代には、感謝の気持ちを込めた贈りものへ変化。現代のように、上半期の区切りにお世話になった方に贈る習慣として定着しました。
2.お中元を贈る時期は?
贈る時期は地方によってずれがありますが、首都圏では7月上旬から15日ごろまでに贈るのが本来の習慣。最近では6月下旬から7月15日ごろまでに贈ることが一般的になっています。これを過ぎるときも、表書きを立秋(8月8日か9日)までは「暑中御見舞」に、立秋以降は「残暑御見舞」に変えれば失礼はありません。贈り先が目上の方の場合は、それぞれ「暑中御伺い」「残暑御伺い」とします。首都圏以外は7月上旬から8月15日ごろが中元の期間ですが、立秋などを過ぎたら「残暑御見舞」「残暑御伺い」として贈ります。なお、お中元は毎年贈るのが基本。今年、特別にお世話になった方に恒例とせずに贈るなら、「御礼」としましょう。のし紙は、紅白5本蝶結び。贈り主が個人の場合、名前は姓のみとします。