2月20日のナチュラルクリーン&お客様の声 本日のお客様の声 2022年02月20日 配信 経年劣化でパサパサだった30年前のリスのコートが超綺麗に! 「表と裏に白い汚れがあり困っています。前にテレビを見た時、感激してメモを取っておいたのでお電話させていただきました。1年前にクリーニングは一度出し、その後コートには手を通してません。1年前のクリーニング店では断られて困っています。よろしくお願いします。」 茨木県 N様 30年前にそごうで買ったリスのファーコート。経年劣化で表地も裏地も全体的にポリエステル生地にポリウレタンコーティングが施されており、このポリウレタンが経年劣化して分解し、白い粉ふきになってパサパサ、クタクタになってとても「ザンネン」な状態で入荷してきました。 ポリウレタンの特徴として3年程度から劣化が始り、粉ふきやべたつきが起こってきますので、このコートの劣化も必然的に起ってきたものですが、劣化して分解したポリウレタンの樹脂をドライ溶剤で取れるだけ取り除き、残った樹脂は、シリコーン樹脂でコーティングして粉ふきとベタつきを押さえていきます。また、変色した部分は染色補正の補色で復元していきます。 お話によると他のクリーニング店では断られた思い出の品物でした。 ビフォー: お客様とお話しし、とても深い思い入れと愛着を聞きながら、「なんとか綺麗に復元して思い出の時が甦れば・・」と、いつものように技術者たちといろいろと最善最適な復元方法を考案します。 アフター: いろいろ考えた結果、まず全体に劣化した部分をドライの手洗いで綺麗に落とし、その後再度シリコーンでライで洗いながらシリコーンの光沢感や潤い間で全体をコーティングしていきます。 ビフォー: 微妙に変色した部分は染色補正で補色して色合わせを行いながら全体を整えていきます。 アフター: そうすると30年前にご購入された時のこのリスのコートに見事に甦っていきました。 裏地ビフォー: もう、この経年劣化でのパサパサもなくなります。 裏地アフター: 見事に元通りに戻りました。 当然、リスの毛皮も潤いが甦ってフカフカです。袖を通されたら、さぞご満足だと思いますよ。何よりも、思い出の時が甦ってくるのが何よりです。(*^▽^*) 結局、ドライとシリコーンドライで手洗いし、後は変色した部分は染色補正で補色して全体的に綺麗にしていきました。 もはやベタベタ感や粉を吹いたようなパサパサ感もまったくありません。 昨日はや電話でそのことをお客様にはお伝えし、とても喜んでおられました。そして「私のブログに掲載するのでご覧になって下さい。」と、お伝えしておきました。 期待されていたお客様も、絶対に喜ばれると思います。 また、次の代のお嬢様にこの思い出のハーフコートは引き継がれていくのでしようね。 サステナブルの精神。 復元された大切な衣類を次の代に・・・・。 モノを大切にしていく精神も受け継いでいくっていいですね。 本日出荷しますので心待ちにしていて下さいね。 気持ちいい仕事をありがとうございました。