染色補正の中でも、塩素などがついてしまって脱色した場合、元色が全部抜けてしまうと、あとから補色で足した色が目立ってしまうことがあります。 染色補正の場合、特に難しい補正では、技術者の技量によって仕上がりに差が出ます。 ※上級技術者で95%前後ぐらいです。(上級技術者が行った復元作業の場合には加工料と技術料の付加価値料金が加算されます。)
ウールの場合には水の中で動かすと、繊維のキューティクルが絡み合って元に戻らなくなるフェルト収縮が多いです。また、綿やレーヨンは、水に濡れることで糸が太くなり縦糸と横糸の交差部分の曲がりがきつくなるため、全体としては縮んでしまう膨潤収縮が起こりやすいです。
化学繊維で汚れが落ちにくいものとしては、着用中に全般的に擦れて繊維の中に汚れが入り込んだものが上げられます。 染料を使って補色しにくい素材としては、ポリエステル・アクリル・アセテートなどがあります。 その場合、風合いの変化は若干出てしまいますが、顔料を使って補色するようになります。 繊維によって補色度合いは違いますが技能者による復元作業で平均で80%ぐらいの復元率です。 ※上級技能者の復元率でで95%前後です。(上級技能者による復元作業の場合は加工料と技術料の付加価値料金が加算されます)。
抗菌・消臭・防カビ加工は1着5,000円~です。 カビの生えた衣類を、カビを除去して抗菌する料金は、1着10,000円~です。
シミ抜きの中で、不溶性の汚れ(カーボン、墨、泥などの水に溶けない汚れ)や、擦れて繊維の中にすり込まれたシミは、落としにくいものがあります。 もし、このようなシミが付いた場合でも、できるだけシミを触らないでお持ちいただくことで、落とすことが出来る場合もあります。
自宅または他店で処理したシミですが、できる限り、シミがついた状態でお持ちいただくと、そのシミの成分が変化していないため、化学的な処理により取り除きやすくなります。
また、ご自宅で処理された場合、まだ使われているものが市販レベルですと取り除ける確率は高くなりますが、他店でシミ抜きをされている場合、強い薬品などを使って処理が施されていると、それ以上弊社でシミ抜きをしてしまうと、繊維にダメージが広がってしまう可能性がありますので、十分に注意しながらの作業になります。
取りすぎると、確かにボリュームが無くなります。が、大きな毛玉になってしまうと、刈り取るしかなくなってしまいますので、毛玉になりかけの時に、ブラッシングして毛先を伸ばしてやるのが、カシミヤやウールを傷めないケア方法です。
購入後やクリーニング後に着用前にシミを付けてしまったという場合には、シミ抜きだけでも可能な場合があります。着用後だと、衛生面の問題もありますし、目立たなくても、全体に何かしらの汚れは付着しているため、シミ抜きを行うとその部分だけがきれいになって、周囲と違和感が出てしまいます。以上のような理由から、洗いとシミ抜きは両方行うのが基本です。
天然繊維についた汚れで、擦れて繊維の中に入ったものや、不溶性の汚れ(カーボン、墨、泥などの水に溶けない汚れ)は、落としにくいものがあります。 補色しづらいものとしては、塩素系漂白剤などによって脱色したものが上げられます。
洗うことで落とすことが出来る汚れは、基本料金の範囲内で綺麗になります。ただし、汚れが染み込んだものや、日数の経ったもの、黄ばみや変色したシミ、色素やたんぱく質などを含んだシミなどは、別工程でシミ抜きを行わなければ取ることができないため、追加料金が必要になります。
見積りは無料です。品物をお預かりしてお見積りをお知らせし、キャンセルの場合は、料金は頂きません。また、お預かりした品物を宅配便でお客様にお返しする場合は送料着払いとなります。
弊社で取り扱う商品は、素材もデリケートで、デザイン性も高く、色彩も豊かですが、逆に染色堅牢度は低いものも多いです。そういった商品に最適なケアを行うためには、入荷時の見極めが非常に大切ですし、実際の洗いや仕上げでも、一般の衣類の何倍もの工夫と工程が必要になります。また、ウォータークリーニングを可能にするクラスタルウォーターの開発にも資金を投下しています。こうしたものを全て含めての料金設定になっています。
カビは落とすことができますが、繊維、染色の状況によっては残ってしまうものがあります。
再発させないためには、カビの生える条件(温度・湿度・栄養分)の条件を一つでもなくすことが重要になります。 ・温度 20〜30℃の室温 ・湿度 70%以上の湿度 ・栄養分(食品のシミ、ホコリ、汚れ、ダニなど)
皮脂汚れも、ついた直後は水分が多いため、簡単なシミ抜きで対応できますが、時間の経過とともに、水分が蒸発し、酸素に触れることで汗の成分が変化してしまいますので、こうなってしまうとシミ抜き作業が必要になります。
革は染色堅牢度が低いですから、どんな洗い方をしても、洗液の中に色は出てきますが、洗い方の工夫や、色止めの使用によって色落ちを防ぐことはできます。また、革製品の場合は、ドライクリーニングよりも水洗いの方が色落ちが少ないものも多くあります。
素材によっても違いますが、若干(1~2センチ程度)なら、戻るものも多いです。但し、風合いが変わってしまっているものや、ウールがフェルト化しているものは戻りません。
水の中で揉んだり動かしたりすると縮みます。洗う前に、部分しみ抜きで汚れを落とし、手で押し洗いして、整形しながら乾燥すれば縮まないで洗うことが出来ます。
素材の状態に合わせて洗い方を選択し、艶感や手触りも加工剤で調整して、最後は馬の尾脇毛のブラシで入念にブラッシングして仕上げますので、風合いの良さが好評です。
飲めます。薬品を使っているわけではありませんので、飲用に問題はないです。毎日飲んでいるスタッフも多いです。
洗濯表示が不可になる要因に合わせてケアの方法を選びますので、全て不可の表示のものでも取り扱いは可能です。
お預かりした商品の中で、30年以上前のシミもありましたが、シミが付いた条件により変わってきますが、シミが繊維と反応してしまうと、繊維を傷めてしまう可能性がありますので、シミや汚れがついたら、早めに処置されることが望ましいです。
シャツは、一日着たら洗うのが基本です。肌に直接触れる衣類なので、皮脂や汗が必ず付着し、汚れが激しくなると取れにくくなります。汚れが軽いうちに洗えば、弱い洗いで汚れを落とすことが出来るため、シャツを傷めず長持ちできます。 スーツは、夏場は汗をかく量も多いので、5~6回着用したらクリーニングし、秋冬物は、週に1~2回の着用ならシーズンに1~2回のクリーニングが適当です。
衣類についた体臭ですが、汗の成分で皮脂などが水分と混ざって分泌され、最初は無色透明ですが、時間の経過とともに酸素に触れることで酸化し、臭いがきつくなる場合があります。 時間の経過とともに、体臭は取れにくくなる可能性がありますので、汗をかいたら早めにクリーニングすることで予防できます。
カビの臭いですが、衣類についたものに関しては、漂白クリーニングすることで除去できる可能性はありますが、レザー等漂白ができない素材の場合、臭いが残ることがあります。