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「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「繊維の種類と分類」④

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ウール(獣毛・カシミヤ・アンゴラ・ビュキューナ)

獣毛繊維は、羊以外からの動物から刈った繊維をいいます。

主に、カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなど希少価値が高く高級衣料に使われています。

 

 

「カシミヤ」

カシミヤは、インドのカシミール地方や中国などの高地に住むカシミヤ山羊から得られる毛のことで、軽くて温かく、繊維の太さは羊よりも細く、優雅な光沢と感触があります。

カシミヤは、セーター1枚編むのに約4頭ぶん、コートになると約30頭ぶんもの原毛が必要になります。カシミヤは衣料品として最高級品に評価されています

 

「モヘア」

夏用のウールで最適と言われるモヘアは、アンゴラ山羊から採取されます。
カシミヤのようなぬめり感はなく、サラッとした感触が特徴です。

モヘヤは、シワがよりにくく弾力性があり、夏用のスーツ生地としては最高です。

「キャメル」

キャメルは、中央アジアを中心とするらくだの体毛にうち、剛毛を取り除き内側の細くて柔らかい繊維を使用します。

毛はカシミヤよりも太く、コシがありオーバーコートや毛布などの高級素材として使われています。

 

「アルパカ」

アルパカは、南米ペルーの高地に生息するラマから採取されます。

繊維は、繊細で柔らかく、暖かくて光沢があります。
セーターやオーバーコートなどに利用されています。

 

(毛を刈られたアルパカの困った顔)

 

「アンゴラ」

アンゴラ兎から採取される毛で軽く、手触りが柔らかく、温かい繊維です。

セーターやカーディガン等のニット製品に利用されています。

 

「ビキューナ」

ビュキューナは、南米アンデス山脈の高地に住むらくだ科で捕獲を禁止されている保護動物の毛から採取されます。

感触、光沢、暖かさ、風合いなどがあり、獣毛の中で最も細く、たいへん高価な素材です。

 

 

獣毛製品は、羊毛(ウール)とは違い、柔らかい風合いや光沢を楽しむ言わば"嗜好品"です。
実用的な衣類ではないので、着用や着用のメンテナンス・クリーニングなどには特別の注意が必要です。
具体的には...
・過激な着用や運動を避ける
・カバン、バッグ、リュックなどで擦らない
・着用時の組み合わせによっては、他の衣類に毛が付着することがある
・光沢を戻し毛玉の発生を防止するため、着用後は柔らかなブラシで毛並みの乱れを整える
・連続着用を避ける
・虫害を受けやすいため、保管の際は防虫剤が必須
・風合いを損ねるため強いクリーニングができない

つまり気軽に洗濯やクリーニングが出来ないため、そもそも「シミをつけない・汚さない」ように着用する必要があるのです。

 

 

 

 

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