色移りについて! |
洗濯での相談で、色移りについての質問が一番多く、クリーニング店でもこの色移りについての相談は、後を絶ちません。 洗濯前に衣類の仕分けや色落ちテストなどを行えば色移りを防げますが、実際、面倒でなかなかできませんね。 ここでは、プロのクリーニング師の視点で色移りしやすい衣類や色移りしやすい洗濯方法、色移りした対処方法などをお知らせしたいと思います。 |
ご家庭での洗濯時に発生する色移りは、主に下記の場合に発生することが多いと考えられます。
①洗濯時に色移りする場合
②脱水時に色移りする場合
③脱水後、濡れた状態で放置が原因で色移りする場合
①の洗濯時に色移りが発生した場合の衣類です。
衣類全体にがキレイに染まっている場合が多く、衣類にもよりますがご家庭で取り除ける場合もあります。 |
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②の脱水時に色移りした場合の衣類です。
脱水の遠心力で色が動き、マダラに色移りをしているのが特徴です。ご家庭で色移りを取り除くのは、むずかしい場合が多いです。①と②が同時に発生する場合もあります。 |
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③の洗濯終了から干すまでの間で色が滲んだ場合の衣類です。
濡れている状態で長時間放置すると、洗濯時に色が流れなくてもジワリジワリと色が滲む場合があります。この状態の色移りも取り除くのは、むずかしい場合が多いです。①、②、③とも同時に起こることもあります。 |
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また、すぐに干しても染色の弱く乾きにくい衣類(トレーナーやフード付きの衣類)や付属品などで、中々乾かずジワリジワリと色が滲み場合もあります。 ③の衣類同様、ジワリジワリと滲んだ衣類は、ご家庭で取り除くのはむづかしい場合が多いです。 |
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③の色移りの場合は、洗濯終了後にすぐに干せば解決できますが、問題は①の場合と②の場合の衣類を見極めることです。
色の出る衣類の見極めは、完璧には分からない場合がありますが… ある程度の色の出る見極めは、可能です。また、色が出やすい洗濯条件などを把握していれば、色落ちしにくくなります。そんな色移りについてのプロの裏技をお伝えしたいと思います。
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衣類には、さまざまな素材や衣類を染めている染料や染色方法(染料を衣類に染める方法)があります。
基本的には、衣類の素材や用途に合わせて染色をしています。染色は、 繊維と染料が化学結合をしているのですが衣類によりこの結合の強弱や染色後の後処理が衣類の染色状況を大きく左右します。 |
基本的にご家庭での洗濯での基準は、洗濯表示に定められている洗濯方法とおりに洗濯すれば、問題ないはずですが、洗濯表示とおりの洗濯でも色移りする場合もあります。
洗濯表示とおりの洗濯で色移りが発生した場合は、製造メーカーなどに問い合わせてください。また、洗濯表示と違う条件のキツイ洗い方をしても、色落ちなどが起こらない衣類も多数あり、この事が洗濯表示に対して混乱を与えているように思えます。