思い出の時が甦るウォータークリーニング

「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

ウェットクリーニングとウォータークリーニング 7月11日(土)(朝)

更新日:

ウェットクリーニングとは?

ウェットクリーニングとは、本来ドライクリーニングをすべき衣類(洗濯絵表示が手洗い×の表示の衣類)を水を使って洗浄する方法を「ウェットクリーニング」といいます。水であらうと言う部分では同じなので、少しややこしいですがウエットクリーニングと、ランドリークリーニングとは意味合いとしては違うのです。
ランドリークリーニングに関してはこちら

ドライクリーニングでは、汗などの水溶性の汚れやシミは、基本的には除去できません!
ですから、汗や水溶性の汚れやシミが付着した衣類には、どうしてもウェットクリーニングが必用になります。ウェットクリーニングは、本来ドライクリーニングすべき衣類を水で洗うため豊富な知識と技術が要求されますから、一概には言えませんがウェットクリーニングが上手なクリーニング店は良いクリーニング店のケースが高いと言えるでしょう。

 家庭での洗いとは、どう違うの?
基本的に、ご家庭での洗いとの大差はありません。
クリーニング店にもよりますが、家庭用のドライ衣料用の洗剤とプロが使う洗剤とは性能が違ったり、繊維に関する知識違いなど根本的な部分での違いはあるものの、最近では「ドライマーク専用洗剤」であったり洗濯機の「ドライコース」などが一般的になってきているので、ご家庭でプロと同じように洗うことは十分可能です。

 

ただ、家庭で洗う場合は失敗というリスクがあることを忘れてはいけません。また洗いは出来ても仕上げが出来ない衣類、とっても大切な衣類、高級ブランドなどは、信頼あるプロのクリーニング屋さんにお任せするのをおすすめします。
もしご家庭で洗う場合、安易に何でも同じように洗ってしまうと縮んだり、色が出たりなどのリスクを伴う場合がありますので、しっかりと繊維の特徴や衣類の特徴を理解した上で洗うようにしましょう。
衣類により、どうしてもウエットクリーニングできない衣類もあります。

 

汗が大量に付いた衣類を、ウェットクリーニングしないとダメなの?
汗が大量に付着した衣類は、ドライクリーニングでは、完全に除去できません。汗が付着したまま、保管していると汗部分が時間経過で黄ばみ(変色)が発生します。特に夏に着用した衣類を保管する時は、ウェットクリーニングすることをおすすめします。
【ウエットクリーニングするおすすめの衣類】

肌に直接触れる衣類 汗などがついた衣類 汗でパリパリになったパンツ類

 汗抜きクリーニングは料金が割高なのは、なぜ?
ウェットクリーニングは、水で洗えない衣類を水で洗いますから、高い技術はもちろんですが、大変な手間と時間がかかります。衣類にもよりますが、ドライクリーニングする場合と比べると2倍~10倍くらいの手間がかかりますので、価格が多少割高になるのも仕方がありません。クリーニング店によっては、無料でウエットクリーニングを行っているクリーニング店もあれば、脇の汗シミなどもキレイにシミ抜きをしてくれる店もあります。

 汗抜きクリーニングって?
汗抜きクリーニングとはクリーニング店によりさまざまな呼び方があり「ダブル洗い、バイオ洗い、ウエット洗い」など様々です。呼び名はそれぞれ違いますが、汗抜きクリーニングは汗汚れを除去するクリーニングの名称として欠かせない洗い方で、一般的に次の2つの方法があります。

①水で洗う方法(ウエットクリーニング)②ドライ溶剤に汗汚れを除去する洗剤を添加し、ドライクリーニングで汗などの水溶性の汚れを除去する方法
この②の方法は若干の効果はありますが、水で洗うウェットクリーニングと比べると汗汚れの除去率はかなりの差があります。汗が大量に付着した場合や着用するシーズンが終わって保管する時は、ウェットクリーニングをおすすめしますが、クリーニング店により作業方法が違いますので利用するクリーニング店に確認してみると良いでしょう。

水洗いは良いクリーニング店を見分けるバロメーター!
ランドリークリーニングやウエットクリーニングなど「水洗い」の仕上がりの良し悪し、水洗いすべき衣類をドライクリーニングだけで処理する店、適切な説明も無く「ウェットクリーニングはできない」という店は、ハッキリ言ってしまうと良いクリーニング店とはいえません。本来、プロのクリーニング店衣類に合わせた適切な洗浄方法を選択します。それがプロと言わずして何なんでしょうか。
もちろん、自己判断で適切な洗いを提供する店や、お客様に説明や確認をした上で洗浄方法をお客様自身に選択してもらうスタイルをとってるクリーニング店もあります。しかし残念なことですが、具体的な説明もなく、自社のコストや手間だけを考え、適切な洗浄方法を選択していない店も存在しています。

例えば、基本的にご家庭で洗えるような綿やポリエステルなどの水に耐久性のある衣類(Tシャツやポロシャツ、カジュアルシャツなど)、肌に直接触れる衣類は、ランドリークリーニングとして追加料金なく水洗いするのが一般的です。
一部革が付いてるなど特別な理由などがあれば別ですが、もしこれらの衣類を何の説明もなく水洗いされずにドライクリーニングになってた場合は、もしかすると… そのクリーニング店の利用は避けた方が良いのかもしれません。

ドライクリーニングされてるか、水洗いされてるかは、意識してみれば着用時のサッパリした感触などできっと分かると思います。特に直接肌に触れる衣類に関しては感じやすいと思います。また肌に直接触れる衣類だけでなく、汗が付きやすい衣類に関しては、ドライクリーニングでは汗の汚れは落とし切れないのでドライクリーニングでなく「水洗い」を意識されるのが大切です。

 

ウォータークリーニングとは?

 

さて弊社は「ウォータークリーニング」という名称で水洗いを行っています。では、「ウォータークリーニング」と「ウェットクリーニング」では何が違うのでしょうか?

それは、「ウォータークリーニング」に使用している特殊水(クラスタルウォーター)が一般的に家庭での洗濯水やクリーニング店で「ウェットクリーニング」に使用する「水」と「水自体」が持つ特徴がまったく違うのです。その違いについては下記内容をご覧いただければ「ウォータークリーニング」と「ウェッとクリーラング」の水の働きがあきらかに違っていることがご理解いただけると思います。

下記は特殊水洗いシステム「ウォータークリーニング」内容です・

  • 最先端テクノロジーから生み出す「クラスタルウォーター(粒子の細かい水)」と
    「マイクロバブル(超微細な泡)」で洗浄する「特殊水洗いシステム」  ウォータークリーニング

    IFI(国際ファブリケア協会)公認の汚染布による
    洗浄率試験結果

    ※上記データーは1997年の物で、現在の数値は改善されています。
    ※油性洗浄率とは、油系の汚れがどれだけ落ちるかというデーターです。
    油汚れは、油に溶けるドライクリーニングの方がよく落ちます。
    弊社のデーターは、洗剤を30cc(通常は120cc)という少ない量でのデーター数値です。
    これは油性の汚れ落ちを70%でよしとすると、水で洗って77.7%、
    しかも、洗剤30ccという量では考えられないほど良い数値です。
    ※前処理で先に汚れている部分を落としますので、洗い方は汚れていないところを基準にした
    デリケート洗いが基準となり、衣類を傷めません。

  • 2020年7月現在ではさらにシステムの改良が進み洗浄能力や復元力がバージョンアップされています。

    再汚染率とは

    再汚染率とは、分かりやすく説明すると、試験布に白布を付けて一緒に洗い、洗う前と洗った後の白さを測り、比較します。
    数値で言えば、1〜2まではまずまず良いが、3以上は洗ったにも関わらず、白布が逆に汚染して汚くなってしまったことが目視でも分かるレベルになっているということです。マイナスの数値は、再汚染はまったく起きず、洗う前より白くなったことを示します。

    機械力とは

    機械力とは洗った繊維へのダメージの強さを示しています。数字が大きくなるほど強くなり、当然きれいになりますが、ウールは収縮を起こす原因となります。ウールを洗うときの目安は16ぐらいまででしょう。参考に、家庭での洗濯機の水洗いは60以上の数値となり、デリケート洗いでも6ぐらいです。

    クラスタルウォーター

    ナチュラルクリーンの特殊水洗いシステムは地下400メートルから汲み出される天然水をクラスタルウォーター発生装置(最先端テクノロジー)を通過させることによって、衣類やレザー洗いに最適なクラスタルウォーター(粒子の超微細な水)を発生させています。

    クラスタルウォーターの特徴

    ●クラスタルウォーターの洗浄能力で、洗剤の量をが少なくても汚れが落とせます。
    ●クラスタルウォーターの洗浄能力で、機械力に頼らずに洗浄できるので洋服の繊維を傷めずディテールを崩しません。
    ●クラスタルウォーターの洗浄能力と復元力で、モンクレールやデュベティカ等ダウンジャケットがフワフワになり、ダウンやマッキントッシュ等の色彩が蘇ります。
    ●クラスタルウォーターの洗浄能力と復元力で、カシミア、アンゴラ、ビキューナー等の獣毛のコートやジャケットなどは本来の色彩や美しい光沢が蘇ります。

コートを長く愛用していただくための

 

クリーニングのコツ石田 和孝さん

 

(SANYO COAT企画)

 

ドライクリーニングとウォータークリーニングの違い

気持ちの良い晴天が続くこの季節。シーズンオフのコートをクリーニングへ出すかどうか迷う人も多いと思います。

汚れが目立つ、目立たないでクリーニングを考えがちですが、実は目に見えない皮脂や汚れは案外付いているもの。そのまま放っておくとシミや臭いの原因となるため、シーズンオフには一度クリーニングに出すのがおすすめです。

ドライクリーニングでは主に石油等の有機溶剤を使って、皮脂やファンデーション、口紅など油性の汚れを落とします。一方、汗や食べこぼしなど水溶性の汚れは水を使ったウォータークリーニングが適しています。水洗いは繊維の奥まで浸透し汚れを浮き出すので、生地にも環境にもやさしいクリーニング方法として注目されています。百貨店などにも出店するナチュラルクリーンは通常水洗いできない素材でも、ダメージを与えることなく洗うことができるウォータークリーニング店です。洗浄工程や仕上げのアイロン技術など非常に手間暇がかかる分、ドライクリーニングよりも高額ですが、長く愛用したい大切な衣類の場合には選択肢のひとつといえるかもしれません。

大切な衣類には摩擦の少ない乾燥方法を

なるべく生地にやさしいクリーニング方法としてもう一つ注目したいのが乾燥方法です。ドライクリーニングの場合、タンブラー乾燥で仕上げるのが通例ですが、回転しながら熱風で短時間に乾かすこの方法だと摩擦による生地へのダメージが大きくなります。特に濃色の綿100%の100年コートの場合、摩擦が大きいと袖口やバッグを肩にかけていた跡が白く見える白化現象が起こります。デニムと同じように、長く使い続けることで出てくる自然繊維ならではの経年変化の味として楽しむ人がいる一方、どうしても気になってしまう人もいるようです。そんなときは、小型クローゼットの中で吊るして干す静止乾燥という方法があります。生地への負担を極力少なくしたいと考える場合には、一度クリーニング店に静止乾燥があるか聞いてみてはいかがでしょうか?

自宅保管ではカバー、ハンガー、ボタンをチェック

クリーニング店から戻ってきたら、まず一番にビニール袋から出しておきましょう。そのままだと湿気がこもり、カビの原因となります。通気性がある不織布カバーをかけておくと、カビ防止とともにホコリ避けにもなります。また、長期間吊るしておく際にはハンガーもなるべく幅広のものを。肩幅が4㎝ほどあるハンガーだと肩のラインが崩れません。「トレンチコートなどはボタンをすべて締めておくと、シワができずきれいにシルエットを保つことができます」ウールやカシミアのコートの場合は防虫剤などと一緒に保管したほうが虫食いを避けられます。

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