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「本物人間の見分け方」7/2(木)

更新日:

「本物人間の見分け方」

「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」
著:鍵山秀三郎・亀井民治編より転載

その人が「本物人間」であるかどうかを
見分ける基準として、私は次の二つのことを参考に
判断するようにしています。

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一つは、
その人の言ってることと行っていることが
どれほど一致しているかです。
あと一つは、自分の利益に直接結び
つかないことに対して、どれだけ
無心に取り組んでいるかどうかです。

一つ目について。

言葉で言うことは誰でもどのようにでも
言えます。

しかし、言ったことをそのまま実行することは
至難の業です。
言動と行動をまったく一致させることはできなくても、
できるだけ近づける努力はしなくてはなりません。

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「言ってること」と「行っていること」が
限りなく近い人、この人が「本物人間」であり、
そういった集団が「本物商店」であの、「本物企業」です。

二つ目について。

「これをやれば、これだけの利益がある」とか
「この人と付き合えば、こんな得がる」というような
ことに対しては、誰でもすぐに取り組みます。

ところが、自分の利益に直接結びつかない
ようなことに対しては、なかなか動こうとはしません。

自分の利益を度外視して、
自分以外の人のために動ける人、
この人が「本物人間」であり、
そういう集団が「本物商店」「本物企業」です。

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最後に、「本物人間」の共通点。

たとえ成果が見込めなくても、
自分のが為すべきことをする。
いや、見て見ぬ振りができない。
せずにおれない。

そういう気持ちの持ち主で在り、
そういう人たちの集まりではないかと思います。

人間として、
組織としてそうありたいものです。(転載終了)

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昨日の夕方、
本店で熱帯魚とメダカの世話をしていましたら、
飛び込みで千葉県南房総市のお客様が
机の上に立ってしまうほどの
ガチガチ、バリンバリンに硬化しているは、
首回りや脇の接着はすへ゛て取れているは、、
全体的に黒いカビがはびこってるという
エルメスのマッキントッシュ。

かろうじてベトベト超最悪状態
は免れてましたが・・・。

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それと、
やはりエルメスのヴィクトリアという
ショルダーバッグです。
この背面のキャンバス地にこれはなんで
しょうか?何かの柄の色移りがあります。

これはキャンパス地にコォーティングしている
ガーデンパーティーと同じような素材なので
まず移染した場合はコーティングを通り抜けて
生地の中に色素が入りこんでしまっているので、
まず移染した色素は取れません。

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こういう場合上からシミよりも濃いい
顔料で塗って新たなデザインを提案しますが、
お客様は「これ、いいですねえ」といつも喜ばれます。

今回のヴィクトリアのショルダーバックの
ショルダーとサイドは上下は赤なので
内側は黒に塗ればとてもお洒落になりますので、
紺よりも黒がいいでしょう。

この二点を
テレビに出ていた
シミ抜き名人の所に出したのだそうですが、
一年間何の音沙汰もなく、
一年後に連絡したら、
「復元はムリなのでそのまま
お返しします」と・・・・。

お客様もそれでキレだんじゃないか?
そうするとそのお店のスタッフが、
怒ったように、
「返しゃあいいんでしょ。返しゃあ!!」
と、ぶっきらぼうに言われた
ということでした。

そして品物が返ってきたら、
マッキントッシュの方には
初めは付いてなかった
黒いカビがいたるところについていて
とってもショックだっそうです。

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「もうここでダメだったら捨てるしか
ないんで、なんとかお願いします。
ダメだったら捨てるしかなんで」
と。

う~~~ん、
ただ、このマッキントッシュの硬化状態にしても、
ショルダーバックの移染にしても、
もっと早くうちに持って来てもらいたかった
です。

まあ、逆にここまでひどくなっているので
うちに持って来られたのだと思いますが、
ここまで放置されていたマッキンとバッグが
可愛そうです。

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エルメスのバリバリマッキントッシュは
特殊な溶剤に付け込んで全体を張り合わせている
糊剤を全部落とすので
元の状態には戻りませんが
オレンジの普通のコートぽくなります。

また、首回りの接着も
脇の接着テープも全部
剥がれていますから、もう一度張り直して
元に戻さないとね。

また
全体的に浮き出している
黒カビは部分漂白と部分シミ抜きで
時間をかけて出来る限り落していきます。

とにかくこうなれば、
全体的にもう一度糊剤で硬くしても、
元のマッキントッシュのパリパリ感とは違い
ますので、新たなエルメスのマッキントッシュもどき
オレンジコートが仕上がります。

以前、
伊勢丹の近藤さんに
これと同じマッキントッシュもどきのオレンジコートを
プレゼントしたことがありますが、
あそこまで復元できればお洒落に着こなす
こともできます。
全然違和感なく。


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ただ、
どうしてシミ抜き名人の方が
もう少し親身になって対応ができなかったのか?
不思議でなりません。

うちの会社で
こんな無責任で傲慢な真似をしようものなら、
私は絶対に許しません。

とにかく
任されたら全力でやれるだけやって
お客様の期待に全力で応えようとする
それが私たち会社の「社風」です。

それが人間としてのまともな「生きざま」
だと思います。

コロナ禍で、
こういった当たり前の人、
当たり前の商店、当たり前の企業しか
当たり前ですが、まず残れないでしょう。

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