メチャおいしいやん！しんちゃん＆おきちゃん: 『京の商店シリーズ３』

とある、京の下町の音風景です。

夜８時、９時頃になると、
ヴァイオリンのソロ旋律が響いてくる町があります。

大阪からの京阪電鉄の終点
京の下町、出町柳　には、

仕事帰りのビジネスマンや、
近くの京大、同志社大、美大の学生さんが沢山、

そんな人達の為に、朝早くから、
夜は１０時まで営業している昭和２９年創業のパンやさんがあります。
ご主人は大の音楽好きで、
二階は、私語厳禁の名曲喫茶店をされています。

京で学生時代を送った人は、
この最高の音響のオーディオで名曲に
夢を馳せた思い出の人達も多いのでは。

今、その下のパンやさんから響いてくる旋律は、

バッハのＧ線上のアリアから美空ひばりまで様々。

それはこちらのご主人がヴァイオリンの練習を楽しむ響きです。

現在８５歳のご主人は

なんと７５歳から独学でヴァイオリンを始められたのです。

その無邪気な左指の感性には、感心します。

音符ではなく耳に残った旋律の再表現です。

パンを求めて、
また道通りすがる人に、

気に止める人もそうでもない人も、

それぞれの記憶の中に
この自由な音風景があるのが面白いですね。

アンパンマンパンというパンもありますが、

どうもご主人に似てる気がします。笑

そしてパヴァロアが素朴でまた美味しいのだ。

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