
オムライスはバリエーション豊かで、最近専門店も多いですね。
専門店のそれは、 中のライスも 山菜なんかの和風だったり ワインまマデラ酒を効かせたり…
ソースも みぞれと鶏のミンチに生姜と酒を効かせたあんかけだったり、
(おばんざいのアレンジにも引用しましたよ…)
日本人のご飯ワールドは、
米の旨さの本質を基盤に、
いろんな世界を吸収していくのが面白いですね。
さておき、
懐かしの ハイカラ洋食のオムライスです。
白いコック帽のシェフが、
渾身のデミグラスソースを トロ〜っとかけて
運ばれてくる 苦味あるオムライスもいいですが、
神戸の ある洋館の老舗オムライスは…
オーソドクスな、ケチャップでした…
これ以上でもこれ以下でもない 絶妙なケチャップのタレ具合。
なかのライスは ふわ〜んと柔らかいバターの香りに、
細かく刻まれた にんじん ピーマン、タマネギの 優しい甘味が、
まろやかと感じさせる絶妙のライス。
そこに ケチャップの美味しいこと!
そうか… なんでもないと思っていたケチャップって こんなに美味しかったよ…
って 気持ちになる、
優し〜いバランスの一皿。
神戸大丸の帰りに(またか…) 法子さんにはここにも連れて行きたかったな。
ピシッとノリの効いたベイジュのテーブルクロスで。
サービスは殆ど構わず、控えめで、
厨房は見えず、
シャー カチャンカチャン… と
静かな躍動感あるリズムが聴こえてきます。
おきちゃん
