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2019年 8月30日

「縁を結ぶということ」8/30(金)
昔から日本人は、
縁というものを大事にしてきました。
家族や親せきとの血縁、同じ地域で暮らす地縁、
あるいは職場を共にする社縁、そしてお客様とのご縁
などです。


こうしたネッワークの中で、
互いに支え合って生きてきました。


しかし最近では、こうした縁が段々と薄らいでいます。
「あおり運転」「放火や殺人」「おれおれ詐欺」等、
テレビに出てくる様々な事件は「無縁社会」の弊害の要素が
強いです。


幸せ(仕合わせ)とは、物や地位や名誉を手にすることではありません。
どれだけ豊かで温かなご縁をもっているか、育んでいるかなのです。
誰かのために尽くす事。人さまから感謝されること。
そういった心の豊かさを取り戻すことがとても必要だと感じます。


「お陰様」という言葉があります。


この「お陰様」とは、自分を取り巻く自然。
自然と共に生活している人たち。そして見も知らないたくさんの人たち。
そして目に見えない世界から常に見守って下っている神仏や
多くの先祖の方々。


またはこの宇宙や自然界を生かしているはたらきそのもの。


見える見えないにかかわらず、
大自然のはたらきや先祖のお陰で
元気に生きていることができている。
つまり、人間は生きているだけでなく、生かされている
という心、「縁を大切にする」という心が
本当は日本人のDNAiには無意識に
しっかり刻み込まれているように
思うのです。


しかし、
いつの間にか「無縁社会」がそれを忘れ去ろう
としてしまっている。


度重なる人知を超えた自然災害や
天変地異は、逆に人間にとって尊いものとは何か?
を思い出させようとする自然界からの
メッセージかもしれません。

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昨日の夕方、
「母の形見です。今年11月の7回忌までにきれいにして
頂いて、お仏壇にお供えさせていただきたい」と、昨日東京から
電車とタクシーに乗ってご来店して下さったYさんの姿が
君津本店にありました。


以上のお人形やお人形の洋服たちを
「亡お母様が喜んで下さるように早くきれいにしてお返ししますよ」と、
お約束させてもらいました。


私は
たまたまのご縁で浄土真宗本願寺派のお寺の住職でして、
毎日午後六時になったら会社の仏間で夕方の仏参をお勤めさせて
いただいているのですが、お会いしたらすかさずYさんから
「御香の香しい臭いがしますねえ・・。」「実は・・」
「ああそうですかぁ・・、私の家も浄土真宗です。
とっても親しみがわきました」と、嬉しそうでした。


私たちはウォータークリーニングという仕事を通して、
こうやっていろんなお客様とのご縁を結ぶことができています。
人は皆、すべてのものに生かされている。
目に見える見えないにかかわらず。


このお人形やお人形の衣類たちも、
亡お母様が娘さんの背中を押して「きれいにしてほしい」という気持ちを
託して、ここまで来られたのかもしれません。
そしてそういった尊いご縁をいただくからこそ、その感謝の気持ちを
大切にしながら、お客様や、その後で見守ってらっしゃる
多くの先祖の皆様のために尽くすことができます。


そこにこそ、
私たちの生かされて生きる道があるのでしょう。
有難いですね。 「明日はきっといい日になる」PHP研究所編参考


かと思えば、
結婚式の特別ゲストとして着用されたインドの民族衣装が・・・。

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この二枚ともシリコーンドライと水洗いを手洗いで行います。
やはり結構汗かいてらっしゃいます。

スッキリ爽やか、そして全体的に光沢感と潤い感が出るでしょうね。

07:05, Friday, Aug 30, 2019 ¦ ¦ コメント(0)