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2016年 8月29日

「お金や数字では動かない」8/29(月)
ある
経営コンサルタント集団が
縁あってうちの会社をリサーチしてくれました。


そして
様々な長所や短所や各種のデーターを出してくれました。


それはそれで
自社を客観視できるので有難かったです。


ただ、
彼らは「人間は、お金というニンジンを与えてもらえないと
動かない」と思っているような感じがします。


だから、
いくら分析的に論理的な話を聞かされても
まったく心の中に入ってきませんでした。


ですから、
せっかく出してもらった膨大な分析資料は、
一度見たら十分。
その後はまったく書庫の中のまんまです。勿体ないね。


とにかく、
組織も会社も人がいるから、人がやる気になるから
繁盛していきます。


会社には人、物、金が
必要ですが、それらの根本すべては人の力です。


仕事や会社はお金のために働く、
と思い込んでいる人は、人を動かすことはできません。


人間はもっと賢い。バカではない。


たとえば給料を増やしたり。、
査定を高くつければ部下がよく働くと考えている人は。
まず人をバカにしています。


それは「これだけの給料を出したら、人は働くはずだ」
という思い込みです。人は決してお金だけでは働きません。


人を動かすことのできる人は、情と理があり、
人権感覚があり、相手の「いのち」を尊重して熱くなれる人です。


給料をたくさんあげれば、もらったその人がよく働くかというと、
決してそんなことではありません。


もちろんそれで短期的に働くかもしれませんが、
短期的な刺激は長期間は持続できません。
次回はもう効果を発揮しません。


また、数値目標をつくり、
今月の売り上げはいくらにしようと全員でノルマ達成のために
向かっていったら働くはずだ。売り上げが伸びるはずだと。
これはお金よりは若干ましですが、やはり数字で人が動くのには
限界があります。


ノルマというの結局強制です。
そのノルマが達成されなかったら、結局高い評価を与えて
もらないことになります。そういうのは、調子のいい時はいいのですが、
調子が悪くなった時点で、その人はヤル気を損失していきます。


棒グラフで競争している会社は
棒グラフという目に見える形で評価されるのではじめは嬉しいのですが、
やがて疲れてやる気が無くなっていきます。


それよりももっと気持ちがいいことを
感じれば感じるほど、人はやる気が継続します。


うちの場合、それが「整理整頓」「掃除」の徹底です。


そしてなにより人を動かすのは、
お金や数字ではなく、人間の魅力です。


「あの人と一緒に働きたい」「あの人と共に頑張りたい」
「よくわからないけど一緒に働くことが楽しいし、嬉しい。成長できる」
という人との共鳴共感がないと
モチベーションは上がりません。


その会計コンサルタント集団は数字ばかりを追いかけて
人間の本質的なことのことがわかっていないような気がします。


人間はお金や数字のためには働かない
ということをです。


人間はもっと賢いです。


人間はバカではない。


ちゃんとした目的があれば。
数字やお金などを掲げなくても、いくらでも働いてくれます。


それだけ賢い存在なのです。


うちは安い給料ですが、
みんなよく働いてくれています。
ただ、その人たちはそのことかどうしても理解できません。


見えないモノの大切さがわからないと、
私が伝えたいことがさっぱりわからないのです。


私たちは自分だけの力で生きてるのではない。
多くのいのちに生かされて生きているのです。

18:30, Monday, Aug 29, 2016 ¦