「会社のニオイ」4/29(金)
今日も湧き出してくるので一気に長文になってしまいました。
≪おひさまありがとう≫ブログより抜粋転載
これからの経営学として一番重要なのは、実はその企業
が醸し出すニオイである。そういう時代が来るかもしれませ
んね。ニオイは誤魔化したり嘘をつくことが難しいです。
その会社の経営者や社員たちが、見えないところででもお
客さんへの誠意の努力を行なっているのか、あるいは表面
上の愛想笑いの陰で、傲慢な態度をしているのか。
私たちはその企業のニオイとして無意識のうちに知ることと
なるのだと思います。
≪転載終了≫
昨日のブログで
今日のPM7:00〜日本テレビ「沸騰ワード10」という番組
の「進化する洗濯・クリーニング業界」で、うちのウォーター
クリーニングのことも紹介される、ということを書きました。
実はうちの会社の放送で番組の構成上、
撮影された部分でカットされたものがあります。
それは早朝の
「空手の稽古と生涯現役を目指すさっちゃんのインタビュー」。
「スーツプレスコーチ、黄綬褒章受賞者テーラーの鈴木さん
インタビュー」。「ADのお母さん自身の洗い上がったモンク
レール感激受け取り場面」。
空手の場合は、
よかった、よかった、まだまだ技が未弱なのでよかった。
鈴木さんの場合、う〜〜ん、ちょっと専門的な話が長かったかも。
そしてADのお母さんのモンクレールは、
身内でやらせに見えたら・・というのがあったようです。
ただ名古屋の田舎から出てきてADの息子に会えたという
のは、とっても嬉しそうでよかったです。
ですから、
こういう場面がカットされたのは納得。
それとは違って、今回は初めてテレビにマネージャーの法
子さんが「どうしてドライら水洗いに変えたのですか?」の質
問に答えてくれた。テレビ撮影に登場してくれた。
決して表に出てこなかった人が初めて
人前に出てくれたこと。
私たちは何よりこれが一番大きくて
よかったのです。
それは会社の核である
女将としての彼女を通して、
うちの会社のニオイが全国に伝わっていくからです。
彼女は徹底した「奉仕の人」です。
子どもにしても大人にしても自分に直接的に利害関係がないこ
とは「自分に関係ない」と捉えてしまうし、そういう冷たい態度を
取ってしまいます。
そういうスタッフを感じると「その利己心を克服しなさい」と、
彼女はそういう社員に厳しく接して己の枠を広げていく
指導に入っています。これは無意識にです。
この例で言えば、
ゴミがあれば(自分のせいではないが)拾おう」、
片付いていなければ「(自分はきちんとやったとしても)直そう」
と思う心を現場で育てている、ということです。
こうした利己的な考え方を
改善させるのはその人の性格や生まれ育った環境もあるので、
なかなか難しいのです。「もっと周りのことを考えろ。みんなのことを
考えろ。お客様のことを考えろ」と叱っただけでは、
なかなか通じません。
ここでの指導には
「成長」というキーワードが必要となってきます。
「自分のこと」という意識の範囲を広げていくことが
成長だからです。
利己的な心を利他、
「奉仕」の方向に導くのは至難のことです。
ただ、それも当然で「奉仕」の心は、人として最終的に目指す徳目
であると言えるからです。
だからこそ、
その方向への気持ちが
簡単に消えないような、
「自分を広げていくトレーニング」を現場を通して
陣頭指揮を取っているのが、結果的には彼女なのです。
これも無意識にやってます。
それと彼女は仕事に対して
とても厳しいので、手を抜いたり、心配りがないと、
しょっちゅう周りのスタッフたちを叱り飛ばします。
ただ、その厳しい目の奥底の目は、「裁きの目」ではない。
「応援の目」なのです。
「何やってのよ!ふざけるんじゃないよ!!」
「中途半端なことやるんじゃないよ!!すぐ動かなきゃあダメなのよ!」
物凄い剣幕で叱りますから、彼女はとても厳しく見えますが、
内実は母性が強く「寛容」なのです。
だからみんなとことん厳しく叱られても、本気で反発する人は
誰一人いない。
時間が経てば経つほど、言われたことに感謝の心が
生まれてくる。それは常に彼女の心の奥底に「寛容」と「慈悲」が
あるからだと思います。
そして「信頼・信用と自由」ということ。
人は皆「自由」が大好きです。
戦後、大人は子供たちにこぞって「自由」を与えてきました。
もちろん、それゆえに伸びた面も多々あります。ただし、「自由」は「義務」
あってこその「権利」と同様に、「自由」にも、欠くべからざる前提が
あるのです。それは「信頼」と「信用」です。
大きな「自由」が欲しければ、大きな「信頼」と「信用」を築け。
この会社で社員にはいつも一貫して伝えていることです。
例えば、
世間はゴールデンウィーク、10連休の人もいます。
しかし、うちの社員たちはほとんど休みがありません。
ではなく、休みません。それは「自由」には「信頼」と「信用」が必要だという
ことを知っているからです。
この繁忙期のゴールデンウィークに
休んで「自由」にするということは、お客様の「信頼」と「信用」を
ことごとく無視した行動となります。
なぜならば、
デパートもアパレルショップも休みがなく、
日々凄い量のクリーニング品が工房には入ってくるからです。
また全国宅配で個人の品物も全国からたくさん入ってきます。
そんな状態であるのに、うちの会社が休みを取ったらどんな状態
が起きるのでしょうか?
デパート、アパレルショップ、個人のお客様の
質問やお問い合わせに答えることができない。急ぎに対応できない。
納期が遅れる。なにより、お客様を失望させる。
休みという「自由」を得ようとすれば、
まさにお客様からの「信頼」と「信用」を失うことになります。
そのことを全員がよくよく認識していますから、
休みであろうがなかろうが自主的に自分たちの「義務」と「責任」と
自分の「役割」をきっちり遂行しようとしますし、そのことが当たり
前の社風があります。
だから面接のときは、面接担当の法子さんが
うちの理念や哲学をしっかり伝えて、その理念や哲学に共鳴共感できる
人だけ、パートさんに限らずうちの会社に
勤務してもらうことにしています。
考えて見れは普通の会社よりはとっても
ハードルが高いかもしれません。
その変わり、
その「義務」と「責任」を遂行するための
福利厚生のサポートは、どんな会社よりも充実
していると私は思っています。
こんなことを話すと、社員全員、「まったくその通りです・・」と、
心より頷くと思います。
彼女は厳しい。
しかし厳しさの心の奥底にあるもの
それは結局のところ一人ひとりの「自尊」なのです。
本質的な「自己肯定感」「自尊感覚」と言っていい。
人間は、
誰もが自分に関心を向けてほしい。
よくやったと褒められたい。
自分だけ特別扱いされたい。そんな欲求があるものです。
世の中では「褒める教育」がしきりに取り上げられます。
しかし、それだけでは人間の「自尊」の念は生まれません。
育ちません。人は「受け身」である以上、「自尊」の念は持てないのです。
例えば、
うちの会社でもすぐに
「どうせ私は」と言ってふてる人もいます。
これは子供も一緒。上司や親に認められてないということではなく、
そう言う「ふてる」という行為をて努力放棄の隠れ蓑にしているのです。
実際、よくよくその人の行動を見ていくと、ルールは守らない、
作業は乱雑、いろいろ口実をつけて皆のために働かない。
何も能動的に働かずして
「どうせ私は能力がないから」と言ってるのです。
これでは、「自尊」の念が育つはずがありません。
それこそ「温かく見守りながら指導していく」だけでは、
根本的な解決にはならないのです。
自分が自分を好きになれるかどうか、
さらには尊敬できるようになれるかどうか根本的な問題なのです。
それは他人にはわからなくても、いつも厳しい、
中立な目で見ている自分の良心、まさに、
鬼太郎じゃないけど、目玉おやじから
「おまえもなかなかよくやってる。よく頑張ってる」と認められ
ということが大切なのです。これを「自尊」の念と言います。
法子さんはそういう社員を叱り飛ばしながら、
「目玉おやじに尊敬してもらえるような努力、生き方をしていきな」
ってそういう「自尊」の心を目覚めさせようとしているのだと思います。
人に気づいてもらえなくてもいいじゃないか。
人から認められなくてもいいじゃないか。
「目玉おやじ」だけは知っていてくれて、あんたをいつも
応援してくれてるんだから、と。
とにかく
彼女の凛として誠実なニオイがどこまで部下たち
を通して出していけるのか?出ているのか?それだけなの
です。うちの会社のニオイ、場合は。
そのためには、やはり私たちがしっかり彼女の
念いを感じ取って、積極的にお客様に対して配慮と思いや
りのある行動を、常に気を抜かずに努力精進しながら実践
してしいかなければならない、と思っています。
さて、今日の番組ではどんなニオイが出ているのか??
※今、番組を見終わりました。あっという間でした。まあ、
バナナマンさんたちが喜んでくれてたのでよかったです。
やはり取り上げられたバッグとマッキンの問い合わせで電話が
結構鳴ってます。
≪おひさまありがとう≫ブログより抜粋転載
これからの経営学として一番重要なのは、実はその企業
が醸し出すニオイである。そういう時代が来るかもしれませ
んね。ニオイは誤魔化したり嘘をつくことが難しいです。
その会社の経営者や社員たちが、見えないところででもお
客さんへの誠意の努力を行なっているのか、あるいは表面
上の愛想笑いの陰で、傲慢な態度をしているのか。
私たちはその企業のニオイとして無意識のうちに知ることと
なるのだと思います。
≪転載終了≫
昨日のブログで
今日のPM7:00〜日本テレビ「沸騰ワード10」という番組
の「進化する洗濯・クリーニング業界」で、うちのウォーター
クリーニングのことも紹介される、ということを書きました。
実はうちの会社の放送で番組の構成上、
撮影された部分でカットされたものがあります。
それは早朝の
「空手の稽古と生涯現役を目指すさっちゃんのインタビュー」。
「スーツプレスコーチ、黄綬褒章受賞者テーラーの鈴木さん
インタビュー」。「ADのお母さん自身の洗い上がったモンク
レール感激受け取り場面」。
空手の場合は、
よかった、よかった、まだまだ技が未弱なのでよかった。
鈴木さんの場合、う〜〜ん、ちょっと専門的な話が長かったかも。
そしてADのお母さんのモンクレールは、
身内でやらせに見えたら・・というのがあったようです。
ただ名古屋の田舎から出てきてADの息子に会えたという
のは、とっても嬉しそうでよかったです。
ですから、
こういう場面がカットされたのは納得。
それとは違って、今回は初めてテレビにマネージャーの法
子さんが「どうしてドライら水洗いに変えたのですか?」の質
問に答えてくれた。テレビ撮影に登場してくれた。
決して表に出てこなかった人が初めて
人前に出てくれたこと。
私たちは何よりこれが一番大きくて
よかったのです。
それは会社の核である
女将としての彼女を通して、
うちの会社のニオイが全国に伝わっていくからです。
彼女は徹底した「奉仕の人」です。
子どもにしても大人にしても自分に直接的に利害関係がないこ
とは「自分に関係ない」と捉えてしまうし、そういう冷たい態度を
取ってしまいます。
そういうスタッフを感じると「その利己心を克服しなさい」と、
彼女はそういう社員に厳しく接して己の枠を広げていく
指導に入っています。これは無意識にです。
この例で言えば、
ゴミがあれば(自分のせいではないが)拾おう」、
片付いていなければ「(自分はきちんとやったとしても)直そう」
と思う心を現場で育てている、ということです。
こうした利己的な考え方を
改善させるのはその人の性格や生まれ育った環境もあるので、
なかなか難しいのです。「もっと周りのことを考えろ。みんなのことを
考えろ。お客様のことを考えろ」と叱っただけでは、
なかなか通じません。
ここでの指導には
「成長」というキーワードが必要となってきます。
「自分のこと」という意識の範囲を広げていくことが
成長だからです。
利己的な心を利他、
「奉仕」の方向に導くのは至難のことです。
ただ、それも当然で「奉仕」の心は、人として最終的に目指す徳目
であると言えるからです。
だからこそ、
その方向への気持ちが
簡単に消えないような、
「自分を広げていくトレーニング」を現場を通して
陣頭指揮を取っているのが、結果的には彼女なのです。
これも無意識にやってます。
それと彼女は仕事に対して
とても厳しいので、手を抜いたり、心配りがないと、
しょっちゅう周りのスタッフたちを叱り飛ばします。
ただ、その厳しい目の奥底の目は、「裁きの目」ではない。
「応援の目」なのです。
「何やってのよ!ふざけるんじゃないよ!!」
「中途半端なことやるんじゃないよ!!すぐ動かなきゃあダメなのよ!」
物凄い剣幕で叱りますから、彼女はとても厳しく見えますが、
内実は母性が強く「寛容」なのです。
だからみんなとことん厳しく叱られても、本気で反発する人は
誰一人いない。
時間が経てば経つほど、言われたことに感謝の心が
生まれてくる。それは常に彼女の心の奥底に「寛容」と「慈悲」が
あるからだと思います。
そして「信頼・信用と自由」ということ。
人は皆「自由」が大好きです。
戦後、大人は子供たちにこぞって「自由」を与えてきました。
もちろん、それゆえに伸びた面も多々あります。ただし、「自由」は「義務」
あってこその「権利」と同様に、「自由」にも、欠くべからざる前提が
あるのです。それは「信頼」と「信用」です。
大きな「自由」が欲しければ、大きな「信頼」と「信用」を築け。
この会社で社員にはいつも一貫して伝えていることです。
例えば、
世間はゴールデンウィーク、10連休の人もいます。
しかし、うちの社員たちはほとんど休みがありません。
ではなく、休みません。それは「自由」には「信頼」と「信用」が必要だという
ことを知っているからです。
この繁忙期のゴールデンウィークに
休んで「自由」にするということは、お客様の「信頼」と「信用」を
ことごとく無視した行動となります。
なぜならば、
デパートもアパレルショップも休みがなく、
日々凄い量のクリーニング品が工房には入ってくるからです。
また全国宅配で個人の品物も全国からたくさん入ってきます。
そんな状態であるのに、うちの会社が休みを取ったらどんな状態
が起きるのでしょうか?
デパート、アパレルショップ、個人のお客様の
質問やお問い合わせに答えることができない。急ぎに対応できない。
納期が遅れる。なにより、お客様を失望させる。
休みという「自由」を得ようとすれば、
まさにお客様からの「信頼」と「信用」を失うことになります。
そのことを全員がよくよく認識していますから、
休みであろうがなかろうが自主的に自分たちの「義務」と「責任」と
自分の「役割」をきっちり遂行しようとしますし、そのことが当たり
前の社風があります。
だから面接のときは、面接担当の法子さんが
うちの理念や哲学をしっかり伝えて、その理念や哲学に共鳴共感できる
人だけ、パートさんに限らずうちの会社に
勤務してもらうことにしています。
考えて見れは普通の会社よりはとっても
ハードルが高いかもしれません。
その変わり、
その「義務」と「責任」を遂行するための
福利厚生のサポートは、どんな会社よりも充実
していると私は思っています。
こんなことを話すと、社員全員、「まったくその通りです・・」と、
心より頷くと思います。
彼女は厳しい。
しかし厳しさの心の奥底にあるもの
それは結局のところ一人ひとりの「自尊」なのです。
本質的な「自己肯定感」「自尊感覚」と言っていい。
人間は、
誰もが自分に関心を向けてほしい。
よくやったと褒められたい。
自分だけ特別扱いされたい。そんな欲求があるものです。
世の中では「褒める教育」がしきりに取り上げられます。
しかし、それだけでは人間の「自尊」の念は生まれません。
育ちません。人は「受け身」である以上、「自尊」の念は持てないのです。
例えば、
うちの会社でもすぐに
「どうせ私は」と言ってふてる人もいます。
これは子供も一緒。上司や親に認められてないということではなく、
そう言う「ふてる」という行為をて努力放棄の隠れ蓑にしているのです。
実際、よくよくその人の行動を見ていくと、ルールは守らない、
作業は乱雑、いろいろ口実をつけて皆のために働かない。
何も能動的に働かずして
「どうせ私は能力がないから」と言ってるのです。
これでは、「自尊」の念が育つはずがありません。
それこそ「温かく見守りながら指導していく」だけでは、
根本的な解決にはならないのです。
自分が自分を好きになれるかどうか、
さらには尊敬できるようになれるかどうか根本的な問題なのです。
それは他人にはわからなくても、いつも厳しい、
中立な目で見ている自分の良心、まさに、
鬼太郎じゃないけど、目玉おやじから
「おまえもなかなかよくやってる。よく頑張ってる」と認められ
ということが大切なのです。これを「自尊」の念と言います。
法子さんはそういう社員を叱り飛ばしながら、
「目玉おやじに尊敬してもらえるような努力、生き方をしていきな」
ってそういう「自尊」の心を目覚めさせようとしているのだと思います。
人に気づいてもらえなくてもいいじゃないか。
人から認められなくてもいいじゃないか。
「目玉おやじ」だけは知っていてくれて、あんたをいつも
応援してくれてるんだから、と。
とにかく
彼女の凛として誠実なニオイがどこまで部下たち
を通して出していけるのか?出ているのか?それだけなの
です。うちの会社のニオイ、場合は。
そのためには、やはり私たちがしっかり彼女の
念いを感じ取って、積極的にお客様に対して配慮と思いや
りのある行動を、常に気を抜かずに努力精進しながら実践
してしいかなければならない、と思っています。
さて、今日の番組ではどんなニオイが出ているのか??
※今、番組を見終わりました。あっという間でした。まあ、
バナナマンさんたちが喜んでくれてたのでよかったです。
やはり取り上げられたバッグとマッキンの問い合わせで電話が
結構鳴ってます。
07:03, Friday, Apr 29, 2016 ¦ ¦ コメント(7)