トップページ
2016年 2月26日

「自己管理力、危機管理力」2/26(金)
「空手道の教育力」著:小山正辰 より抜粋転載

自己管理力

●武道の生活化と自己管理

空手道の技術は、それこそ一生に一度使うか、使わないか
の技術です。
その技術は争闘の技術なので、使わずに済む方が良いに
決まっています。
でも、「使う、使わない」ではなく、「いつ何時」起こるかもしれ
ないことに備えておく姿勢こそ、普段から持つべき武道的な
心掛けです。
危機を察知する能力を磨き、未然に防止する姿勢を積み重
ねていくことで臨機応変もうまれてきます。これこそ生涯武
道の精神だといえます。

では、何か起きなければまったく無意味かといえば、そうで
はありません。我々は、空手道を通して自己管理を学んで
いるのです。
自分自身を管理するのは、日常的に誰しもが行っています。
自己管理は質の良い生き方をするために、とても大切なこ
とです。それに、これが出来ているか、出来ていないかで社
会生活の中での評価もまったく変わるでしょう。

例えば、起床と就寝は自己管理の最たる例です。仕事、学
校の準備をするのも、時間、約束、礼節、道徳を守るのも自
己管理です。

これらは、家庭の一員として家庭における約束を果たすこと
においても、また、仕事場、学校で対人関係を円滑に行い、
各種責任を果たしていくにも、必要な能力と言えます。

また、所有するお金の「管理」も、年齢によって変化する自ら
の健康の「管理」も、わたって関わる自己管理です。
(中略)
日頃の自己管理を当たり前にしていくことが、「危機管理」に
つながります。
(中略)
空手道によって何を護るのか。もちろん、第一義的に「いの
ち」なのですが、それは「人の身体とこころ」、つまり肉体と精
神の両面を含めて考えます。
現代日本社会では、イジメ等、心身両面へ種々の「攻撃」に
さらされる可能性があります。
私たちが提示する「武道における護身」は、技法的には「身
体を護る術」なのですが、ことに取り組む心もちを習得してい
く過程で、「心の制御」も学んでいってほしいと考えています。
自分一人の身を護る術を学びながら、他者を尊重し、他者を
気遣う人を育成する。それが武道教育の目的でもあるのです。
自分の「身体とこころ」を護る、ということは自分を大事にする
こと、自分を大事にする人は他者の心身の痛みにも敏感であ
ってほしい。
そういう思いで、青少年、初心者の方々にあたるべきと考え
ています。                    転載終了


「継続は力なり」。


今日も午後七時十五分から空手の稽古を行いますが、最初
は同好会的な雰囲気であった空手部が日々の稽古と共に、
まさに以上のような「自己管理」「危機管理」「心技を練る」道
場として、個々人の意識の中で日々進化していきつつあるこ
とがとても嬉しいです。


と共に、いろんな個性や癖が出て来る稽古の中で「自分を知
り」「自分をつくっていく」ことが、あきらかに仕事に対しての責
任感や集中力、回りへの配慮の気持ちが増してきているのも
事実です。


個々人の姿を見ているととっても分かりやすいです。


さて、今日も今から稽古の時間です。

dty

今日は1時間半、三戦三昧でした。

18:09, Friday, Feb 26, 2016 ¦ ¦ コメント(0)