「仕事のお話し」4/2(木)
今日は仕事のお話しです。
ナチュラルクリーンは全国から個人宅配便が
送られてきますがリピーターのお客様が多い
です。
今回ご紹介させてもらうのは、
そういったリピーターのお客様の
「ブルネロのダウンコート」と「トッズレザーワン
ピースの復元工程」です。
まずは
「ブルネロ・クチネリ、ファー付きダウンコート
(イタリア)」(80万か、それ以上)の復元です。
(ブルネロ・クチネリの商品の入荷はとっても
多いいです。クチネリの商品は高額で普通の
ダウンでも70〜80万ぐらいしますし、ジャケットで
も80万ぐらいするモノはざらにあります。)
このダウンの表地はポリエステルとシルクの
混紡で、衿と左右前立ての内側にファーがあ
しらわれたダウンコートです。
(このフォクスのファー付きダウンは・・80万
か、それ以上はするのではないでしょうか?)
洗濯表示は「オール×」。取り外しのできない
ファーが付いているために、洗いはすべて不可
になっています。
前立て付近などにシミがあり、袖の内側やポ
ケット付近など摩擦を受ける部分にスレも見ら
れます。
(前立てのシミですね。多分食べ物か何かで
しょう)
シミは、油性と水性両方のシミ抜きを行って
除去し、擦れの部分は、周囲の色に合わせて
調色して染色してから樹脂で毛羽立ちを押さえ
ていきます。
(袖口付近のスレです。汚れを落としてスレ直し
を行います)
全体的なケアは、シルク混でもあり、スレやす
い素材で、ファーの面積も大きいため、全体的
な汚れの状態から考えて、首回りや脇、袖口な
ど肌に接したり、汗が付着するところをクラスタ
ルウォーターの蒸気を使って部分シミ抜きを行
い、生地やダウンに染み込んでいる汗や汚れを
除去していきます。
(ポケットの表面のスレです。これもスレ直しをして
キレイにしていきます)
全体は、表、裏共に、ふき取り用の洗剤を用い
て柔らかい布で拭き取っていく方法が復元方法
とはベストだと思います。
この時使う洗剤は、汚れを取りながら生地に艶
感を与えることが出来、生地に残って悪い影響を
与えることもないものです。
そして、ファーの部分は、エアーで毛並みの間
に入ったほこりなどを取り除いてから毛先の汚れ
などを拭き取り、保湿剤を使ったのち石川の馬の
尾脇毛ブラッシングで毛並みを整え艶を出します。
(ファーは汚れを拭取り、毛並みの間のホコリ等
はエアーで飛ばしてブラッシング。その時に、光沢
剤を噴霧し、その後はZATで衛生管理していきま
す。ブラッシングのブラシは石川の馬の尾脇毛ブラシ
を使うのですが、このファー用ブラシは13万します。
高級ウールやビキューナーやカシミア用で22万と
いうブラシもあります。最後の仕上げはブラシで
桁違いに変わります。)
(クチネリのジャケット811.080円)
最後に、全体に撥水加工とZATによる抗菌・除
菌・消臭の「Keep CIean!プレミアム加工」を施して、
光沢剤を少し噴霧しながら細かなシワなどをプレ
スして仕上げていきます。
(クチネリのダウン764.646円)
こういった素材は水にもドライにも入れず、こう
やって手仕上げで復元していくのがベストです。
そして次は
「TOD`Sのレザー×ウールワンピース」
(40万ぐらいか、それ以上。このTOD`Sの入荷も多い
です)の復元工程です。
このTOD`Sのワンピースは黒いラムレザーが広い
範囲に使用された、フラノ地のウールとのコンビネー
ションのワンピースです。
(;レザーとウールのワンピースですが、特徴とし
てはレザーの範囲が広く柔らかいラムレザーが
使用されています。)
レザーの状態はよく、特に汚れが染み込んだ
状態でもないことと、生地の部分よりもレザーの
部分が色が濃いため、全体を洗った場合にレザ
ーからの色のシミ出しが起こる可能性がありま
す。
全体の汚れがもっと激しい場合は、レザーに
色留めしてから全体を短時間で洗う方法もあり
ます。
(レザーの状態が柔らかさも艶もあるしとてもいい状
態なので、あえて水洗いの丸洗いやドライをする必要
はありません。)
が、現状では、丸洗いをするよりも、レザー部
分は表面の汚れをクリーナーで拭き取ってから
保湿クリームでレザーに栄養を与えて艶を出し
ます。
布地の部分は、首まわりや、袖口、そして汗ジミ
のある脇などを中心に、クラスタルウォーターの蒸
気を使って部分シミ抜き作業を繰り返して全体的な
皮脂や汗を取り除いていきます。
(見た目は首回りも汚れてはいませんが、やはり
直接肌に触れる部分はどうしても皮脂や汗が付着
していますので、部分シミ抜きを行ってきれいにし
ておきます。)
最後には抗菌・除菌・消臭剤の「ZAT」を全体に
噴霧して「Keep CIean!プレミアム加工」を施します。
えっ、洗わないの?通常のクリーニングのイメー
ジではそういう疑問も起こるかもしれませんが、
「ブルネロ・クチネリ、ファー付きダウンコート」に
しても、この「トッズのレザー×ウールワンピース」
にしても、以上のような最適な復元工程を行うこ
とによって、商品の質感やデザインを最も美しく
保ちながら、清潔で気持ちよくすることができま
す。
(脇の汗ジミと変色です。汗ジミを除去したら
染色補正して復元していきます)
仕上げの際には、レザーと布地をそれぞれの
質感に合わせてプレスし、レザーの柔らかく艶
のある質感と、フラノ地の起毛した柔らかい感
じを出して仕上げていきます。
(TOD`Sのワンピース 325.000円)
ですからウォータークリーニングって、なんで
もかんでも水でジャブジャブ洗う(それではただ
の家庭洗濯です)のではなく、品物の持つ色彩
・素材・デザイン・風合い・品格を最適なケア方
法を用いて、蘇らせていく復元技術のことを言
うわけです。
以上の復元技術の中で必ず行っていく
キモになるのが、400メートル地下から汲み上
げた天然水を特殊技術で超微細なクラスタに
変化させたクラスタルウォーターを使っての、
洗いであったり、特にシミ抜き機から出るクラ
スタルウォーターの蒸気を使っての手作業に
よる汗抜きです。
これは徹底しています。そして最後は必ず
ZATによる抗菌・除菌・消臭です。
高温多湿な日本の風土、キレイ好きで風呂
好きな日本人は、やはり汗臭かったり、不衛生
であったりするのは絶対アウト!です。私も、そう
いうのは堪えられません。
で、クラスタルウォーターというメチャクチャ
粒子の超微細な上質な天然水を核としたトータル
ケアスタイルの「ウォータークリー二ング」が生ま
れたということなんです。
うちがこだわっているのはクラスタルウォータ
ーを核としてるということ。だからどんな衣類でも
水洗いに入れない場合、必ずクラスタルウォー
ターを使って手作業で汗抜きを行っていきます。
ここは物凄くこだわっています。
そうでないと「テキスタイルケア」と何ら変わり
ません。うちは絶対にクラスタルウォーターを
メインとして位置付けている、使用している。
というところが、「テキスタイルケア」とは異なっ
ているわけです。
なんとなくでいいですから、少しばかりご理解い
ただけたでしょうか?
●IFI(国際ファブリケア協会)公認の汚染布による
洗浄率試験結果を現在の「クラスタルウォーター3」
で検証することにしました。
現在HPに掲載している結果は「クラスタルウォータ
1」1997年、今から23年前のものです。
それから3回バージョンアップを図って現在に至って
ますので結果がスゴク楽しみです。試験結果が出次
第、皆さんにご報告いたします。
ナチュラルクリーンは全国から個人宅配便が
送られてきますがリピーターのお客様が多い
です。
今回ご紹介させてもらうのは、
そういったリピーターのお客様の
「ブルネロのダウンコート」と「トッズレザーワン
ピースの復元工程」です。
まずは
「ブルネロ・クチネリ、ファー付きダウンコート
(イタリア)」(80万か、それ以上)の復元です。
(ブルネロ・クチネリの商品の入荷はとっても
多いいです。クチネリの商品は高額で普通の
ダウンでも70〜80万ぐらいしますし、ジャケットで
も80万ぐらいするモノはざらにあります。)
このダウンの表地はポリエステルとシルクの
混紡で、衿と左右前立ての内側にファーがあ
しらわれたダウンコートです。
(このフォクスのファー付きダウンは・・80万
か、それ以上はするのではないでしょうか?)
洗濯表示は「オール×」。取り外しのできない
ファーが付いているために、洗いはすべて不可
になっています。
前立て付近などにシミがあり、袖の内側やポ
ケット付近など摩擦を受ける部分にスレも見ら
れます。
(前立てのシミですね。多分食べ物か何かで
しょう)
シミは、油性と水性両方のシミ抜きを行って
除去し、擦れの部分は、周囲の色に合わせて
調色して染色してから樹脂で毛羽立ちを押さえ
ていきます。
(袖口付近のスレです。汚れを落としてスレ直し
を行います)
全体的なケアは、シルク混でもあり、スレやす
い素材で、ファーの面積も大きいため、全体的
な汚れの状態から考えて、首回りや脇、袖口な
ど肌に接したり、汗が付着するところをクラスタ
ルウォーターの蒸気を使って部分シミ抜きを行
い、生地やダウンに染み込んでいる汗や汚れを
除去していきます。
(ポケットの表面のスレです。これもスレ直しをして
キレイにしていきます)
全体は、表、裏共に、ふき取り用の洗剤を用い
て柔らかい布で拭き取っていく方法が復元方法
とはベストだと思います。
この時使う洗剤は、汚れを取りながら生地に艶
感を与えることが出来、生地に残って悪い影響を
与えることもないものです。
そして、ファーの部分は、エアーで毛並みの間
に入ったほこりなどを取り除いてから毛先の汚れ
などを拭き取り、保湿剤を使ったのち石川の馬の
尾脇毛ブラッシングで毛並みを整え艶を出します。
(ファーは汚れを拭取り、毛並みの間のホコリ等
はエアーで飛ばしてブラッシング。その時に、光沢
剤を噴霧し、その後はZATで衛生管理していきま
す。ブラッシングのブラシは石川の馬の尾脇毛ブラシ
を使うのですが、このファー用ブラシは13万します。
高級ウールやビキューナーやカシミア用で22万と
いうブラシもあります。最後の仕上げはブラシで
桁違いに変わります。)
(クチネリのジャケット811.080円)
最後に、全体に撥水加工とZATによる抗菌・除
菌・消臭の「Keep CIean!プレミアム加工」を施して、
光沢剤を少し噴霧しながら細かなシワなどをプレ
スして仕上げていきます。
(クチネリのダウン764.646円)
こういった素材は水にもドライにも入れず、こう
やって手仕上げで復元していくのがベストです。
そして次は
「TOD`Sのレザー×ウールワンピース」
(40万ぐらいか、それ以上。このTOD`Sの入荷も多い
です)の復元工程です。
このTOD`Sのワンピースは黒いラムレザーが広い
範囲に使用された、フラノ地のウールとのコンビネー
ションのワンピースです。
(;レザーとウールのワンピースですが、特徴とし
てはレザーの範囲が広く柔らかいラムレザーが
使用されています。)
レザーの状態はよく、特に汚れが染み込んだ
状態でもないことと、生地の部分よりもレザーの
部分が色が濃いため、全体を洗った場合にレザ
ーからの色のシミ出しが起こる可能性がありま
す。
全体の汚れがもっと激しい場合は、レザーに
色留めしてから全体を短時間で洗う方法もあり
ます。
(レザーの状態が柔らかさも艶もあるしとてもいい状
態なので、あえて水洗いの丸洗いやドライをする必要
はありません。)
が、現状では、丸洗いをするよりも、レザー部
分は表面の汚れをクリーナーで拭き取ってから
保湿クリームでレザーに栄養を与えて艶を出し
ます。
布地の部分は、首まわりや、袖口、そして汗ジミ
のある脇などを中心に、クラスタルウォーターの蒸
気を使って部分シミ抜き作業を繰り返して全体的な
皮脂や汗を取り除いていきます。
(見た目は首回りも汚れてはいませんが、やはり
直接肌に触れる部分はどうしても皮脂や汗が付着
していますので、部分シミ抜きを行ってきれいにし
ておきます。)
最後には抗菌・除菌・消臭剤の「ZAT」を全体に
噴霧して「Keep CIean!プレミアム加工」を施します。
えっ、洗わないの?通常のクリーニングのイメー
ジではそういう疑問も起こるかもしれませんが、
「ブルネロ・クチネリ、ファー付きダウンコート」に
しても、この「トッズのレザー×ウールワンピース」
にしても、以上のような最適な復元工程を行うこ
とによって、商品の質感やデザインを最も美しく
保ちながら、清潔で気持ちよくすることができま
す。
(脇の汗ジミと変色です。汗ジミを除去したら
染色補正して復元していきます)
仕上げの際には、レザーと布地をそれぞれの
質感に合わせてプレスし、レザーの柔らかく艶
のある質感と、フラノ地の起毛した柔らかい感
じを出して仕上げていきます。
(TOD`Sのワンピース 325.000円)
ですからウォータークリーニングって、なんで
もかんでも水でジャブジャブ洗う(それではただ
の家庭洗濯です)のではなく、品物の持つ色彩
・素材・デザイン・風合い・品格を最適なケア方
法を用いて、蘇らせていく復元技術のことを言
うわけです。
以上の復元技術の中で必ず行っていく
キモになるのが、400メートル地下から汲み上
げた天然水を特殊技術で超微細なクラスタに
変化させたクラスタルウォーターを使っての、
洗いであったり、特にシミ抜き機から出るクラ
スタルウォーターの蒸気を使っての手作業に
よる汗抜きです。
これは徹底しています。そして最後は必ず
ZATによる抗菌・除菌・消臭です。
高温多湿な日本の風土、キレイ好きで風呂
好きな日本人は、やはり汗臭かったり、不衛生
であったりするのは絶対アウト!です。私も、そう
いうのは堪えられません。
で、クラスタルウォーターというメチャクチャ
粒子の超微細な上質な天然水を核としたトータル
ケアスタイルの「ウォータークリー二ング」が生ま
れたということなんです。
うちがこだわっているのはクラスタルウォータ
ーを核としてるということ。だからどんな衣類でも
水洗いに入れない場合、必ずクラスタルウォー
ターを使って手作業で汗抜きを行っていきます。
ここは物凄くこだわっています。
そうでないと「テキスタイルケア」と何ら変わり
ません。うちは絶対にクラスタルウォーターを
メインとして位置付けている、使用している。
というところが、「テキスタイルケア」とは異なっ
ているわけです。
なんとなくでいいですから、少しばかりご理解い
ただけたでしょうか?
●IFI(国際ファブリケア協会)公認の汚染布による
洗浄率試験結果を現在の「クラスタルウォーター3」
で検証することにしました。
現在HPに掲載している結果は「クラスタルウォータ
1」1997年、今から23年前のものです。
それから3回バージョンアップを図って現在に至って
ますので結果がスゴク楽しみです。試験結果が出次
第、皆さんにご報告いたします。
06:45, Thursday, Apr 02, 2020 ¦ ¦ コメント(0)