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2015年 8月17日

「執着や欲から離れて」8/17(月)
どこのお寺にも経堂と言ってお経や書物がたくさん納められた
お堂があります。


僕が住職を勤める長松寺にも経堂がありましたが、ある事に
気づき、今ではその経堂の内部をリフォームして現在では「納
骨堂」として多くの遺骨を納めるようになりました。


ところが、いつの間にか納骨堂の隠れた土台の柱が、全部シ
ロアリに食われており、昔の建物である納骨堂は瓦がとても重
いので、いつ崩れてもおかしくないぐらいとても危険な状態にな
っていたのです。


今日の朝、副住職から「どうも戸が閉まりずらくなっておかしい
です」との連絡があり、直観的に「こりゃあまずい!やるぞ!」と、す
ぐに絆の強い門信徒のHくんと、総代長のMさんに事の事情を話
し、その工事の費用を「頼んだで」と依頼し、工事の依頼は門信徒
のNさんが勤める建設会社にしました。


当然、危機管理のために納骨堂の遺骨は全部本堂の阿弥陀さんの
下の須弥壇の中に緊急移動。


この「こりゃあ、まずい!やるぞ!」から、「頼んだで」、そして業者へ
の依頼までがおよそ1時間。あっという間に、納骨堂の大修復が可
能になったのです。


日蓮さんが「人のために火をともせば、我がまうあきらかなる」と。


人のために明かりを灯せば、相手ばかりでなく、自分の周りも明るく
なる。また同じように、人を助けるために我や欲を捨て去れば、自分
にも平明な心をもたらし、判断力が高まり、物事の真理に近づくこと
になるのだ。助けた人からも感謝、自分が困った時に、その人から
助けられこともあり、また、助けられたからこその感謝の行いも自然と
生まれてくるもの。いずれにしても尊い心である。


何事も腹から「決める」ということ。


そうするとなによりも、多くの先祖等の目に見えない力が働いていくのだと
いつも実感しています。


この件で「尊いものを守ろうと」動いてくれて二人に感謝。

19:14, Monday, Aug 17, 2015 ¦ ¦ コメント(0)


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