「時を戻す・・週刊誌の取材」4/17(金)
久々です、女性週刊誌の取材は・・・・・。
ほとんどがメンズやレディス雑誌ですから、何かとても新鮮な
感じがします。
内容的には「クリーニング&メンテナンス特集」7ぺ―ジの中の
1~2ページをうちが担当するというものです。
うちのテーマは「バッグの復元」。
どうやら編集長が日テレ「ヒルナンデス」で放送されたダウンと
レザーの水洗いを見て、驚愕されたとか。
ということで、様々な「バッグの復元」のプロセスの取材を受ける
ということになりました。
この「バッグの復元」のプロセス担当者が、「ヒルナンデス」でも出
演したヨ〜ダ松村(スターウォーズのヨ〜ダのこと)。彼は専門資格
や洋服やレザーの専門知識もさることながら、現場での復元技術
はピカ一で、他で出来なかったものをことごとく再生復元していくケ
アの達人です。
そのケアの達人であるヨ〜ダ松村が今回依頼のあった女性週刊誌
の「バッグの復元」を担当します。
有難いことですが、「ヒルナンデス!」効果がまだまだ続いておりまして、
まだまだダウンやレザーアイテム、そしてバッグが山ほど入って来て
います。
こういった場合、一番心配されるのが納期なのですが、納期に関して
は、お客様もには実際のところをお話して「急ぎ」の方以外はしっかり
納期を頂けているので、これからもドンドン入ってきてもお客様には迷
惑をかけない仕組みは一応できています。
だから日々安心して作業に入ることができています。
とにかく品物の山を目の当たりにして、与えられた品物の「復元」に
全力を尽くすだけです。
その多くの品物の中でも、とんでもなく難しいモノは僕たちの技術パ
ートナーである修復師のひなちゃん任せます。そのひなちゃんと電話
であれこれ話しながら、「お客さん喜ばすために、もっとやらんにゃあ
いけんなぁぁ」。「お互い頑張ろう!」と気合いが入りました。
このひなちゃんは多分日本でも有数というか、日本一の修復師です。
この人は過去「修復」「しみ抜き」「色修正」で他の職人たちと競い合っ
て未だ負けたことがない、それほど半端ない真剣勝負の実践を繰り返
してきた人です。
それは誰でも「しみ抜き」「色修正」「復元」の作品内容を見たら一目瞭
然でわかる。これほど単純でわかりやすい世界はありません。シミを落
とせるか、落とせないか。色を入れるのが上手いか、下手か。
その真剣勝負をやりきってきた彼が、こう言ってくれます。
「最終的には、しみ抜き、色修正、修理復元した品物をどれほど最終仕
上げしてどうお客様に納品できるのか。100パーセントのうちの80パーセ
ントはわしがやったとしても、実は残りの20パーセントのすべてにかかっ
とる。それ次第で今までの修復が生きるか死ぬかすべて決まる。中田さ
んとこは、その最後の20パーセントがすごい。最後に仏に魂を入れてい
ける。だから魅力があって自然とお客さんが集まってくるのよ。これはほ
かにはなかなか真似ができまい」と。
この話を聞きながら、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送された手打
ちうどんの森田さんの言葉を思い出だしてました。
それは彼が番組の中で言った「もう5年も6年も修業しとったら、大体一
人前のうどん打てますよ。 普通は。でも、その中でもお客が来る店と、
来ない店がある。それって何なのかって言ったらやっぱり心でしょ、気持
ちでしょ。心が入って ないと美味(うま)いうどんはできませんよ」という
言葉。
つまり頑張れば80パーセント美味しいうどんはできる。そういう店はどこ
て゜もある。最後の20パーセントは心。どれだけ心がそこにあるのか、そ
れがすべてなんだと。
この心を置く、ということに関しては会長の奥さんであるマネージャーの
法子さんの存在が実に大きいです。彼女は枝葉末節の部分ではなく常
に物事の本質、核を見ぬいているので彼女の前では美辞麗句もおべん
ちゃらもウソも偽物はまったく通用しません。
ただただ素直にいいものはいい、違うものは違うという繊細な感性の持ち
主です。この感性と心の本質のような人が、スタッフたちのブレを事あるご
とにフィードバックしていきます。だから誰一人、一切の妥協やブレが許さ
れない。うかうかしていたら、彼女に厳しく叱り飛ばされます。
そしてプロフェッショナルの番組はこう続きました。
「森田は、うどんの味は、技術ではなく、お客への気持ちによって最終的
に決まると信じている。毎日同じ作業を繰り返すうどん作り。一杯の うど
んをおいしく打つだけなら、さして難しくはないという。
だがそれを常にできるかどうか。すべての客に、お金を受け取るだけ の
うどんを出し続ける覚悟があるか。結局、客への心がなければ、作 業の
一つ一つがブレて、やがて味は失われていくと森田は信じる。
だから森田は、接客や店の雰囲気までも大事にして、店の隅々まで気を
配り、厨房(ちゅうぼう)以外の従業員たちにもゲキを飛ばす。そうして緊
張感を高め、従業員一人一人にお客を意識させることで、いかなるとき
でも最高のうどんを出し続けることに挑んでいる。」と。
うちの方向や要もまったく一緒なのです。
心のない仕事をしていたら、心の方向がブレていたらすぐに法子さんに叱
り飛ばされる。ゲキを飛ばされる。その場で気づきを与えられて目覚めさせ
られる。
常に一人ひとりの本気度や作業の本質を常に問われていく。
それが今日のひなちゃんの言葉にあらわれてくれたのだと思います。
職人として修復の仕事をやってやってやりぬいた超一流の職人だか
らこそ、まさに仕事の流儀、そしてクリーニングやケアの本質がわか
ってるそう思いました。と共に、この人はあらためてすごい人だなぁと・・・。
とにかく、最高の修復によってその人の「時を戻す」お手伝い、頑張ります!
さて、今から後半の洗いに入ります。
生かしていただいて ありがとうございます。
ほとんどがメンズやレディス雑誌ですから、何かとても新鮮な
感じがします。
内容的には「クリーニング&メンテナンス特集」7ぺ―ジの中の
1~2ページをうちが担当するというものです。
うちのテーマは「バッグの復元」。
どうやら編集長が日テレ「ヒルナンデス」で放送されたダウンと
レザーの水洗いを見て、驚愕されたとか。
ということで、様々な「バッグの復元」のプロセスの取材を受ける
ということになりました。
この「バッグの復元」のプロセス担当者が、「ヒルナンデス」でも出
演したヨ〜ダ松村(スターウォーズのヨ〜ダのこと)。彼は専門資格
や洋服やレザーの専門知識もさることながら、現場での復元技術
はピカ一で、他で出来なかったものをことごとく再生復元していくケ
アの達人です。
そのケアの達人であるヨ〜ダ松村が今回依頼のあった女性週刊誌
の「バッグの復元」を担当します。
有難いことですが、「ヒルナンデス!」効果がまだまだ続いておりまして、
まだまだダウンやレザーアイテム、そしてバッグが山ほど入って来て
います。
こういった場合、一番心配されるのが納期なのですが、納期に関して
は、お客様もには実際のところをお話して「急ぎ」の方以外はしっかり
納期を頂けているので、これからもドンドン入ってきてもお客様には迷
惑をかけない仕組みは一応できています。
だから日々安心して作業に入ることができています。
とにかく品物の山を目の当たりにして、与えられた品物の「復元」に
全力を尽くすだけです。
その多くの品物の中でも、とんでもなく難しいモノは僕たちの技術パ
ートナーである修復師のひなちゃん任せます。そのひなちゃんと電話
であれこれ話しながら、「お客さん喜ばすために、もっとやらんにゃあ
いけんなぁぁ」。「お互い頑張ろう!」と気合いが入りました。
このひなちゃんは多分日本でも有数というか、日本一の修復師です。
この人は過去「修復」「しみ抜き」「色修正」で他の職人たちと競い合っ
て未だ負けたことがない、それほど半端ない真剣勝負の実践を繰り返
してきた人です。
それは誰でも「しみ抜き」「色修正」「復元」の作品内容を見たら一目瞭
然でわかる。これほど単純でわかりやすい世界はありません。シミを落
とせるか、落とせないか。色を入れるのが上手いか、下手か。
その真剣勝負をやりきってきた彼が、こう言ってくれます。
「最終的には、しみ抜き、色修正、修理復元した品物をどれほど最終仕
上げしてどうお客様に納品できるのか。100パーセントのうちの80パーセ
ントはわしがやったとしても、実は残りの20パーセントのすべてにかかっ
とる。それ次第で今までの修復が生きるか死ぬかすべて決まる。中田さ
んとこは、その最後の20パーセントがすごい。最後に仏に魂を入れてい
ける。だから魅力があって自然とお客さんが集まってくるのよ。これはほ
かにはなかなか真似ができまい」と。
この話を聞きながら、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送された手打
ちうどんの森田さんの言葉を思い出だしてました。
それは彼が番組の中で言った「もう5年も6年も修業しとったら、大体一
人前のうどん打てますよ。 普通は。でも、その中でもお客が来る店と、
来ない店がある。それって何なのかって言ったらやっぱり心でしょ、気持
ちでしょ。心が入って ないと美味(うま)いうどんはできませんよ」という
言葉。
つまり頑張れば80パーセント美味しいうどんはできる。そういう店はどこ
て゜もある。最後の20パーセントは心。どれだけ心がそこにあるのか、そ
れがすべてなんだと。
この心を置く、ということに関しては会長の奥さんであるマネージャーの
法子さんの存在が実に大きいです。彼女は枝葉末節の部分ではなく常
に物事の本質、核を見ぬいているので彼女の前では美辞麗句もおべん
ちゃらもウソも偽物はまったく通用しません。
ただただ素直にいいものはいい、違うものは違うという繊細な感性の持ち
主です。この感性と心の本質のような人が、スタッフたちのブレを事あるご
とにフィードバックしていきます。だから誰一人、一切の妥協やブレが許さ
れない。うかうかしていたら、彼女に厳しく叱り飛ばされます。
そしてプロフェッショナルの番組はこう続きました。
「森田は、うどんの味は、技術ではなく、お客への気持ちによって最終的
に決まると信じている。毎日同じ作業を繰り返すうどん作り。一杯の うど
んをおいしく打つだけなら、さして難しくはないという。
だがそれを常にできるかどうか。すべての客に、お金を受け取るだけ の
うどんを出し続ける覚悟があるか。結局、客への心がなければ、作 業の
一つ一つがブレて、やがて味は失われていくと森田は信じる。
だから森田は、接客や店の雰囲気までも大事にして、店の隅々まで気を
配り、厨房(ちゅうぼう)以外の従業員たちにもゲキを飛ばす。そうして緊
張感を高め、従業員一人一人にお客を意識させることで、いかなるとき
でも最高のうどんを出し続けることに挑んでいる。」と。
うちの方向や要もまったく一緒なのです。
心のない仕事をしていたら、心の方向がブレていたらすぐに法子さんに叱
り飛ばされる。ゲキを飛ばされる。その場で気づきを与えられて目覚めさせ
られる。
常に一人ひとりの本気度や作業の本質を常に問われていく。
それが今日のひなちゃんの言葉にあらわれてくれたのだと思います。
職人として修復の仕事をやってやってやりぬいた超一流の職人だか
らこそ、まさに仕事の流儀、そしてクリーニングやケアの本質がわか
ってるそう思いました。と共に、この人はあらためてすごい人だなぁと・・・。
とにかく、最高の修復によってその人の「時を戻す」お手伝い、頑張ります!
さて、今から後半の洗いに入ります。
生かしていただいて ありがとうございます。
17:05, Friday, Apr 17, 2015 ¦ ¦ コメント(0)