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2014年 9月15日

「夏の終わりのコットンスーツ」9/15日(月)
今日は敬老の日ですが、急ぎが多く、早朝からお仕事です。

さて、前半の猛暑から一転して、後半は足早に秋に向かっていった
今年の夏でしたが、真夏に着用した洋服のクリーニングやケアは終
わっているでしょうか?

気温が高いこの時期、汗をたくさんかいた衣類は、油断してそのまま
にしておくと、すぐに雑菌が繁殖して、黄ばみや臭い、変色が起こって
きます。

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今回ご紹介するのは、夏の定番のブルーと白のストライプのコットンス
ーツです。皮脂汚れや黄変のコットンジャケットやパンツが工房には
この時期山のように入ってきます。

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このコットンスーツ、よほどお気に入りと見えて何度も着用されたようで
画面では分かりにくいですが、結構汚れています。

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肌に直接触れる衿や袖口、ポケット口などをはじめ、前立てや背中、お
尻なども、かなりの汚れと黄ばみがあります。

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この黄ばみを取るには漂白をするわけですが、このまま漂白剤に漬け
込んでも効果がいまいちです。それは、汚れの中に皮脂などの油分を
含んでいるためで、この油分が汚れを覆って漂白剤からガードするため、
効き目が弱くなってしまうからなのです。

では、この油汚れを落とす最適の方法はというと、それはドライクリー
ニングです。ドライクリーニングは油性の溶剤で洗いますから、油汚れ
を落とす力は強いのです。汗などの水溶性の汚れは苦手ですが、油汚
れには強い味方になります。

ですから、まず、ドライクリーニング用の洗剤を、汚れのきつい部分に付
けドライクリーニングで洗います。

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これで乾かしてみると、黒ずみなどの汚れはかなり取れています。
ただ、汗の黄ばみはほとんど残っていますので、今度は漂白剤に漬け
込みます。

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ここでも、汚れのたくさん残っているところは洗剤で汚れを緩めてお
いてから、40度のお湯に溶かした中性漂白剤の中に入れます。

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こうして黄ばみの取れ具合を見ながら約30分置き、その後は濯い
で脱水、上着は人体乾燥機で整形乾燥します。

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パンツも同様にパンツトッパーで整形乾燥しましょう。

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前立てや袖など、かなり激しかった黄ばみと汚れもバッチリ取れています。

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パンツのポケット口やお尻もとってもきれいになりました。

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これで来年の夏まで安心して保管できます。

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孫の事を考えながら早朝から飛ばしています。
頑張らないと!


生かしていただいてありがとう御座位ます。

08:38, Monday, Sep 15, 2014 ¦ ¦ コメント(4)