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2016年 1月13日

「道徳心を身に付ける武士道」1/13(水)
「子どもの生きる力の伸ばし方」著:中野秀男より転載

空手道は日本を代表する武道のひとつです。
空手道、剣道、柔道など、すなわち「道」の文字が付く
日本の伝統的な武道には、まさしく道があります。
それが道徳につながるものだと考えられます。


空手道はスポーツではなく、日本の伝統的な武道として、
育まれてきた歴史があります。
日本の伝統的な武道とは、まさしく日本人の精神に重き
をおいて、心と体を鍛錬することこそが、その目的とされ
るもの。
それはかつての武士道にあったと考えることもできるでし
ょう。


武士は「誠」、誠実を第一に大切にしました。
「武士に二言はない」。嘘を言わないことです。約束を守る。
自分のわがままな心を抑える。人に迷惑をかけない。悪い
ことをしない。目上の人を大切にする。感謝する心。お世話
になった人の思いを忘れない。さらに忍耐、不屈。どんなに
苦しくても強く正しく生きる。弱い人をいじめない。
まだまだたくさん素晴らしい教えがあります。


そして武士道とは恥の文化。自分に恥ずかしいことをして
はいけない。自分の良心を守り、正しい行いをすることを大
切にします。
空手道を修練するということは、決して空手道が強くなること
を目指すのではなく、武士道と同じように、空手道を通して、
人としての成長を目指してくことにあります。

(中略)

空手道では、「礼」をとても重んじます。「礼」とは、今の言葉で
わかりやすく言えば躾です。
道場に入門した子どもたちには、躾の教えを重視しています。
躾とは、他人を敬う事。迷惑をかけない事。自分の役割や責任
を担う事。迷惑をかけな事。人に嫌な思いをさせない事。他の
人を思いやる心を持つ事。自分の感情の抑止力を身につける
事。守らなけれはならないルールやマナーを身に付ける事。
小さいころからそれらをきちんと身に付けることが、この空手道
場の目標の一つであります。
                               転載終了


この本を読みながら、まったくこの会社もこの空手道場と同じだと
思いました。またやっていきたいことも。


いくら真っ白い道着を着て空手道を稽古していても、自分の役割
や責任を担わず、職場のルールを守らないとすれば、それは武道
を歩む者として論外です。


今日はある事で、そのスタッフを厳しく叱り、「自分の心と行動を見
つめなおせ!!」と、仕事から離れさせて一日中工場の窓磨きをさせ
ました。おかげで窓はピカピカになりました。あとは当人の心も少
しはピカピカになれば、新たな覚悟も生まれることでしょう。


会社では日々マンガみたいにいろんなことがありますが、小さなこと
を見逃さず、こういった繰り返しの躾の中で身に付いていくのが道徳
心です。
これは子どもの時代だけのことではありません。ここはまさしく大人
の道場ですから、そういう思いでスタッフたちに本気で関わっていきま
す。


どんなに優れた技術や知識を展開・習得しても正しい心や躾がなけれ
ば、怠惰や傲慢な心によって砂上の楼閣として、あっという間に信頼は
崩れ去っていくものです。


理念と理想亡き経営は滅ぶのと同じように、自身の良心に恥じない仕事
を実践していくためにも、今日はあらためて「躾・道徳心」の指導の大切
さを実感しました。


そしてことさらに強く思いました。「ここは人を育てる道場なんだ!!」と。

19:15, Wednesday, Jan 13, 2016 ¦ ¦ コメント(2)


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