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2019年 6月12日

「まさにミラクル!!」6/12(水)

「人間国宝」に一番近い刀鍛冶 吉原義人氏(よしわらよしんど)


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天才的な刀鍛冶。
人気も実力も当代随一である。
現在全国の刀鍛冶は300人ほどいるが、
その頂点を極め、様々な輝かしい賞歴を持っている。


伊勢神宮の御神刀を五振り作刀している。
又、刀匠として唯一メトロポリタン美術館、ボストン美術館
にも買い上げられ陳列されている。



「人間国宝」を辞退され、
一人の刀鍛冶職人として生き抜かれている
吉原義人様から、専門店からは修復不可能と言われた
吉原氏愛用の「黒のバナバ帽」と「茶のパナパ帽」を
預からせて頂きました。


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この「パナマ帽」の修復にあたったのが
NC修復技術部門のトップであるひなちゃんです。


ひなちゃんこと日名川茂が見事二つの「パナバ帽」を
復元させました。


これは本当に「スゴイ!!芸術的だ!!」と絶賛です。


それほどこの「パナバ帽」の修復復元は超難しい。
とにかく長年着用されて、汗や皮脂汚れが染み込み、
素材が酸化されて弱くなっている部分もあります。

シミを取るには漂白する必要がありますが、綿などの
生地と違って、漂白が強く作用して色が抜けてしまうと
染色して元に戻すのが非常に難しい。
また、ちょっと強く刺激を加えるとすぐ穴が開いたり
破れてしまうからです。


本当に麦藁というか、
ストローがそのまま使ってあるようなものなので、
糸みたいに撚って合わせて作っているものではなく、
植物の茎を直接使っていねものなので
とても脆く刺激に弱い。

そして、天然の素材ですから、全体が均一の状態
ではなく、大丈夫なところと弱ったところが混在して
いて、それを探りながら手をかけていくため、なかなか
一気にきれいにするという訳にはいきません。


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だから、
ここまで復元修復というのは、
まさにミラクル!!
みんな驚愕したのと共に、あらためてうちにいる専門職人は
凄いんだ!!
と、感動していました。


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復元の完成度はミラクル!!
この帽子は早々、吉原義人様に直接お届けする予定です。
その様子はまたお伝えします。


いい仕事をさせてもらっています。

17:22, Wednesday, Jun 12, 2019 ¦ ¦ コメント(2)


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