『しっとり麺の良さ』
最近やっと、しっとりした麺の良さが
更にわかってきた感じがします、
というか大好きなんです。
固い歯応えのしっかり麺ももちろん好きですが、
しなやかなしっとり麺も実に美味しい。
その美味しさを実感しながら、
蕎麦をつくり、お出しできるようになってきました。
その良さというのは、
その優しい口あたりやのど越し、
お出汁の旨味を含んだふくよかさ…、
いろいろあるのですが、
もうひとつ重要な点は、
¨のびる¨ のがゆっくりだということです。
うちのお客様は、女性やお年寄りも多いのです。
もちろん早く食べるのが美味しいし、
「美味しいうちに手をつけて下さいね」とは、
声をおかけしてはいますが、
各々の美味しいペースがあります。
出来たての美味しさに拘ってた時は、
その瞬間はいいけど、
数分後の状態は、どうしてもそば粉っぽくノビるし、
うーん… という気持ちがあったのは確かです。
で、地元に愛される街の古くからの、
おそばやうどん、中華そばをだす食堂に、
だいぶ通っていたのです。
そこにいるお客さんの、
その感じている美味しさを横目で見ながら、(笑)
そのなるほどを、
店に帰って実験味見し続けて、
いろんなタイミングバランスがあるのですが、
やっぱ、これ美味い!
と思いながら、その気持ちでお出しした一杯を、
そっとそのお客様の顔を、伺っています。
しなやかさの出る瞬間まで待つタイミング、
今はこれに教わっています。
それと、しなやかな麺の中華そば、
最近ホントに好きだなあ。
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