2021年環境省が発表した「サスティナブルファッション」レポートを受け、アパレル産業の分野も大きな転換を迫られているのが現状です。レポートは、衣類の生産から消費、廃棄に至るまでの全てに渡って環境への負荷を低減させる努力を促す内容になっています。
大量生産・大量消費型のファッションから、良いものをリペア(修復)しながら長く使う事が推奨される世の中になりつつあることに加え、長引くコロナ禍の影響から、お客様の意識はすでに大きく変化してきています。
これまで、私達が一貫して追求してきた、汚れを落とすクリーニングからさらに踏み込んだ、さらに思い出を甦らせるという修復・復元の技術は、まさしくサスティナブルの時代に不可欠なものと言えます。
そして今後、クリーニング業界がさらなるサスティナブル化を求められるようになっても、弊社では既に多くの取組みが実現し、そのノウハウが経験として蓄積されているのです。この強みを活かして、さらに一歩前へ進むべく、新しい取組みに向かっています。
1972年、山田クリーニングを開業。1977年に店名を「リーガル」に改め、1987年~7年間、1店舗あたりの売り上げが日本一を記録するまでに成長しました。成長の一方で社長の山田には満たされない思いが沸き起こり、考え出されたのが人・衣類・自然環境にやさしいウォータークリーニングでした。全工場をドライクリーニングからウォータークリーニングに転換するものの、時代の風が追いつかずすべての歯車がかみ合わない状況に。その結果、自身が病に倒れ、会社は危機的状況に陥りました。そんななか、山田から中田が代表代行として経営を引き継ぐことになりました。
その後ISO 4001の取得に取り組み、各種一流専門家の指導のもとレザーや衣類に最適な洗浄方法としてシリコーンドライも併用したうえでケアやプレスで復元していく「トータルケアスタイル」へと統合してきました。